// google adsence用 電験2種過去問【2022年電力管理 問5】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2022年電力管理 問5】

2024年3月3日

【新エネ】再生可能エネルギー比率拡大時の技術的課題《論説問題》

 再生可能エネルギーに関して、次の問に答えよ。

  1. 総合エネルギー統計によれば、令和2年度(2020年度)の日本の総発電電力量は約1兆 kW・h である。このうち、再生可能エネルギーの発電電力量の占める割合は約何割であるか、有効数字一桁で答えよ。
  2. 温室効果ガスの排出削減のため、今後も再生可能エネルギーを最大限導入する必要がある。この場合において、太陽光発電及び風力発電の導入拡大を図っていくに当たって、電力系統に生じる技術的課題を電力需給、送配電設備容量及び安定度の三つの視点から、それぞれについて 70 字程度で述べよ。
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解答

公式標準解答

  1. 総合エネルギー統計によれば、令和2年度(2020年度)の日本の総発電電力量は約1兆 kW・h である。このうち、再生可能エネルギーの発電電力量の占める割合は約何割であるか、有効数字一桁で答えよ。
    • 2割
  2. 温室効果ガスの排出削減のため、今後も再生可能エネルギーを最大限導入する必要がある。この場合において、太陽光発電及び風力発電の導入拡大を図っていくに当たって、電力系統に生じる技術的課題を電力需給、送配電設備容量及び安定度の三つの視点から、それぞれについて 70 字程度で述べよ。
    1. 電力需給
       再生可能エネルギーの発電量は、天候や季節により変動してコントロールが難しいため、調整力が不足すると需給バランスに問題が生じる。
    2. 送配電設備容量
       電力需要が少ないエリアなどで再生可能エネルギーが大量に導入されると、既存の一部の送電線や連系線の設備容量が不足し、送電に問題が生じる。
    3. 安定度
       非同期電源である太陽光発電などが大量に導入され、火力発電等の同期電源の割合が減少すると、系統全体の慣性力・同期化力が減少し、事故時の安定度に問題が生じる。

解説

 再生可能エネルギーに関する問題です。時事問題的な内容ですが、再生可能エネルギー導入時の技術的課題は今後も出題される可能性が高いため、しっかりおさえておきたい内容です。


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