解答
公式標準解答
- 採用される場所とその理由
- 都市部の地下や屋内変電所:不燃性であることから、防火対策(防火設備や防火区画)が簡略化・合理化できる。
- 山岳地の水力発電所・変電所:油入変圧器の場合、漏油による河川汚染のリスクがあるが、それが回避できる。
- 変電所設計に対する構造上の長所
- 変圧器コンサベータや放圧装置が不要となるため、変圧器室の高さが低減でき建物建設コストの低減が図れる。
- GIS 等と直結し合理的な配置設計により建物面積の縮小化が可能となることから建物建設コストの低減が図れる。
- 保守面に対する構造上の長所
- SF₆ ガスは酸化劣化せず、吸湿呼吸器が不要なため、シリカゲル交換が不要となり、保守の省力化が可能となる。
- GIS 等と同様のガスシール構造を有し、技術蓄積による長期信頼性が期待でき、保守の省力化が可能となる。
- 300 MV・A 程度の大容量器における SF₆ ガスの冷却性能向上方策
SF₆ ガスは鉱油に比べ熱容量が小さいことから、以下に示す方法で冷却性能を向上させている。(以下の冷却性能向上方策から二つ記載されていればよい。)
- SF₆ ガスの圧力を高めて、熱容量を増やす。
- 高耐熱絶縁材料により巻線の温度上昇限度を高める。
- 高ガス圧対応のガスブロアにより大量のガスを流す。
- 巻線内部のガス流路構成を解析により最適化し、大量のガスを均一に流す。
解説
SF₆ ガスを使用する機器の特徴を理解していれば、何らかの回答を書くことは可能なはずです。標準解答内容のような要点を押さえておくことが大切です。
難易度3(★★★☆☆)
追加学習は変電所の学習帳で
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