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電験3種過去問【2021年法規 問11】

2022年4月24日

【電気施設管理】架空電線の支線にかかる荷重と素線条数の計算《計算問題》

 図のように既設の高圧架空電線路から、高圧架空電線を高低差なく径間30m延長することにした。
 新設支持物にA種鉄筋コンクリート柱を使用し、引留支持物とするため支線を電線路の延長方向4mの地点に図のように設ける。電線と支線の支持物への取付け高さはともに8mであるとき、次の (a) 及び (b) の問に答えよ。

(a)電線の水平張力が15kNであり、その張力を支線で支えるものとしたとき、支線に生じる引張荷重の値[kN]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)7
(2)15
(3)30
(4)34
(5)67

(b)支線の安全率を1.5とした場合、支線の最小素線条数として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 ただし、支線の素線には、直径2.9mmの亜鉛めっき鋼より線(引張強さ1.23kN/mm2)を使用し、素線のより合わせによる引張荷重の減少係数は無視するものとする。

(1)3
(2)5
(3)7
(4)9
(5)19

解答と解説はこちら

解答

(a):(4)
(b):(3)

解説

(a)電線の水平張力が15kNであり、その張力を支線で支えるものとしたとき、支線に生じる引張荷重の値[kN]を求める。

支線方向の張力をT[kN]とすると、

\(\displaystyle cos\theta=\frac{15}{T}\)

ここで、\(\displaystyle cos\theta\)は、各長さより

\(\displaystyle cos\theta=\frac{4}{\sqrt{4^2+8^2}}=0.447\)

したがって

\(\displaystyle T=\frac{15}{cos\theta}=\frac{15}{0.447}=33.6\)[kN]

(b)支線の安全率を1.5とした場合、支線の最小素線条数を求める。
 ただし、支線の素線には、直径2.9mmの亜鉛めっき鋼より線(引張強さ1.23kN/mm2)を使用し、素線のより合わせによる引張荷重の減少係数は無視するものとする。

前問(a)より支線に生じる引張荷重は34[kN]であった。安全率を1.5とすると、必要な引張強さT1.5[kN]は

\(\displaystyle T_{1.5}=1.5\times34=51\)[kN]

素線一本の引張強さTn[kN]は、素線の断面積[mm2]×1.23[kN/mm2]であるので

\(\displaystyle T_{n}=\left(\frac{2.9}{2}\right)^2\pi\times1.23=8.12\)[kN]

支線に必要な素線条数n[条]は、

\(\displaystyle n=\frac{T_{1.5}}{T_{n}}=6.28\)

必要な引張強さを得るには、6.28本の素線条数が必要だが、条数は整数である必要がある。したがって、最小素線条数は7条となる。