// google adsence用 電験2種過去問【2020年電力 問3】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2020年電力 問3】

2024年4月5日

【送電】電力系統の短絡電流《空所問題》

 次の文章は、電力系統の短絡電流に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 同期発電機の増加や送電線の新増設等により、\(\fbox{(1)}\)の増大や系統連系が密になることによって、系統事故発生時の短絡電流が大きくなる。短絡電流の増加により、送変電機器の損傷増大や、周辺通信線への\(\fbox{(2)}\)が考えられるため、以下のような短絡電流抑制対策を施す必要がある。

  1.  現在採用されている電圧より上位の電圧の系統を作り、既設系統を分割する。
  2.  発電機や変圧器の\(\fbox{(3)}\)を大きくする。
  3.  送電線や母線間に\(\fbox{(4)}\)を設置する。
  4.  系統間を直流設備で連系する。
  5.  変電所の\(\fbox{(5)}\)運用を行う。

[問3の解答群]

\(\small{\begin{array}{ccc}
(イ)&熱容量   &(ロ)&直列コンデンサ&(ハ)&インピーダンス\\
(ニ)&系統慣性定数&(ホ)&静電誘導障害 &(ヘ)&母線分離   \\
(ト)&系統容量  &(チ)&遮断電流   &(リ)&保護リレー  \\
(ヌ)&電磁誘導障害&(ル)&接続障害   &(ヲ)&母線併用   \\
(ワ)&定格容量  &(カ)&複母線    &(ヨ)&限流リアクトル\\
\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答

\(\small{\begin{array}{cc}
\hline(1)&(ト)&系統容量   \\
\hline(2)&(ヌ)&電磁誘導障害 \\
\hline(3)&(ハ)&インピーダンス\\
\hline(4)&(ヨ)&限流リアクトル\\
\hline(5)&(ヘ)&母線分離   \\
\hline\end{array}}\)

解説

 電験1種過去問【2019年電力 問3】からの類題です。

 同期発電機の増加や送電線の新増設等により、\(\fbox{(ト)系統容量}\)の増大や系統連系が密になることによって、系統事故発生時の短絡電流が大きくなる。短絡電流の増加により、送変電機器の損傷増大や、周辺通信線への\(\fbox{(ヌ)電磁誘導障害}\)が考えられるため、以下のような短絡電流抑制対策を施す必要がある。

  1.  現在採用されている電圧より上位の電圧の系統を作り、既設系統を分割する。
  2.  発電機や変圧器の\(\fbox{(ハ)インピーダンス}\)を大きくする。
  3.  送電線や母線間に\(\fbox{(ヨ)限流リアクトル}\)を設置する。
  4.  系統間を直流設備で連系する。
  5.  変電所の\(\fbox{(ヘ)母線分離}\)運用を行う。

 短絡容量に関する基本的な問題なので、しっかり完答することを目指しましょう!


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