解答
公式標準解答
(1) 1 線地絡の場合,事故中の正相分等価回路では,事故点インピーダンスとして事故点から見た逆相及び零相インピーダンスが挿入される。一方,3 線地絡時には,等価回路では事故点は短絡される。このため事故中における事故点の正相電圧の大きさは,3線地絡時より1線地絡時の方が大きくなる。これにより1線地絡時の方が,事故中の発電機の送電電力が大きくなり,発電機の加速が抑制されるため,過渡安定性面から見た過酷度合いは小さくなる。
(2) 図のように,事故除去時間が短くできれば,加速エネルギーを小さくでき,これが安定性余裕の増大につながる。( S₁ >S₁′ )
(3)
[目的]
速応励磁を用いた場合,発電機の第1波動揺の抑制には効果があるが,第2 波以降の減衰が悪化する場合がある。PSS はこの減衰を改善することを目的とする。
[基本機能]
PSS は,発電機出力,発電機回転数などを入力信号とし,対象とする動揺周期に対し発電機加速(減速)時には励磁を強める(弱める)ように位相と大きさを調整し,動揺を抑制するための自動電圧調整装置(AVR)への補助信号を生成する。
解説
過渡安定性に関する問題です。類題も多いところで、しっかり要点を押さえて書ききりたいところです。一種の内容ですので、論点がやや専門的になっています。
難易度3(★★★☆☆)
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