解答
(1):(ホ)
(2):(チ)
(3):(ワ)
(4):(ト)
(5):(ニ)
解説
図の直流回路において、重ね合わせの理を用いて抵抗R5を流れる電流Iについて解析する。ただし、抵抗R5に流れる電流の正方向を図中の節点PからQの向きとする。
重ね合わせの理は、\(\fbox{線形}\)回路において成立する定理である。図の回路において、電圧源を残して電流源を取り除いた回路を考え(このとき、電流源は\(\fbox{開放}\)除去されている)、抵抗R5に流れる電流Iaを求める。
電流源を取り除いた後の、電圧源からみたPQ間の合成抵抗は、
\(\displaystyle R_{245}=(R_2+R_4)//R_5= \frac{(R_2+R_4)R_5}{(R_2+R_4)+R_5}=\frac{4}{4}=1\text{[Ω]}\)
電圧源の電圧をV[V]としたとき、PQ間の電圧は、
\(\displaystyle V_{PQ}=V\times\frac{R_{245}}{R_{245}+R_3}=V\times\frac{1}{3}=4\text{[V]}\)…(1)
\(\displaystyle I_{a}=\frac{V_{PQ}}{R_5}=\frac{4}{2}=2\text{[A]}\)…(2)
Ia=\(\fbox{2}\)Aとなる。
次に、図の回路において、電流源を残して電圧源を取り除いた回路を考え(このとき電圧源は短絡除去されている)、抵抗R5に流れる電流Ibを求める。
\(\displaystyle R_2\),\(\displaystyle R_3\),\(\displaystyle R_5\)の合成抵抗は
\(\displaystyle R_{235}=R_2+(R_3//R_5)= 1+1=2\text{[Ω]}\)
電流の分流則により、\(\displaystyle R_{235}\)に流れる電流は
\(\displaystyle I_{235}=-6\times\frac{R_4}{R_{235}+R_4}=-6\times\frac{1}{3}=-2\text{[A]}\)
PQ間に流れる電流\(\displaystyle I_{b}\)は、\(\displaystyle I_{235}\)に流れる電流の半分であるので
\(\displaystyle I_{b}=\frac{ I_{235}}{2}=-1\text{[A]}\)
電流IaとIbを重ね合わせれば、抵抗R5に流れる電流は
\(\displaystyle I=I_a+I_b=2-1=1\text{[A]}\)
つまりI=\(\fbox{1}\)Aと求められる。
また、図の回路において、電圧源の電圧Vを調整して、抵抗R5に流れる電流がI=0Aとなるには、\(\displaystyle I_a=1\text{[A]}\)となるときなので、
式(1)、式(2)より
\(\displaystyle I_{a}=\frac{V\times\frac{1}{3}}{R_5}=\frac{V}{6}=1\text{[A]}\)
つまり、電圧源の電圧を\(\fbox{6}\)Vとすればよい。
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