// google adsence用 電験3種過去問【2021年機械 問3】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2021年機械 問3】

2022年4月24日

【誘導電動機】各種誘導電動機の特徴《正誤問題》

 一定電圧、一定周波数の電源で運転される三相誘導電動機の特性に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)かご形誘導電動機では、回転子の導体に用いる棒の材料を銅から銅合金に変更すれば、等価回路の二次抵抗の値が増大するので、定格負荷時の効率が低下する。

(2)巻線形誘導電動機では、トルクの比例推移により、二次抵抗の値を大きくすると、最大トルク(停動トルク)を発生する滑りが小さくなり、始動特性が良くなる。

(3)巻線形誘導電動機では、外部の可変抵抗器で二次抵抗値を変化させ、大きな始動トルクと定格負荷時高効率の両方を実現することができる。

(4)二重かご形誘導電動機では、始動時に回転子スロット入口に近い断面積が小さい高抵抗の導体に、定格負荷時には回転子内部の断面積が大きい低抵抗の導体に主要な二次電流を流し、大きな始動トルクと定格負荷時高効率の両方を実現することができる。

(5)深溝かご形誘導電動機では、幅が狭い平たい二次導体の表皮効果による抵抗値の変化を利用し、大きな始動トルクと定格負荷時高効率の両方を実現することができる。

解答と解説はこちら

解答

(2)

解説

(2)巻線形誘導電動機では、トルクの比例推移により、二次抵抗の値を大きくすると、最大トルク(停動トルク)を発生する滑りが\(\fbox{(誤)小さく→(正)大きく}\)なり、始動特性が良くなる。

トルクの比例推移では、二次抵抗r2の増加に従って滑りsも大きくなる(比例する)。