// google adsence用 電験3種過去問【2022年(下期)電力 問8】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2022年(下期)電力 問8】

2024年1月16日

【送電】架空送電線路の構成要素《正誤問題》

 架空送電線路の構成要素に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1.  アークホーン
    • がいしの両端に設けられた金属電極をいい、雷サージによるフラッシオーバの際生じるアークを電極間に生じさせ、がいし破損を防止するものである。
  2.  トーショナルダンパ
    • 着雪防止が目的で電線に取り付ける。風による振動エネルギーで着雪を防止し、ギャロッピングによる電線間の短絡事故などを防止するものである。
  3.  アーマロッド
    • 電線の振動疲労防止やアークスポットによる電線溶断防止のため、クランプ付近の電線に同一材質の金属を巻き付けるものである。
  4.  相間スペーサ
    • 強風などによる電線相互の接近及び衝突を防止するため、電線相互の間隔を保持する器具として取り付けるものである。
  5.  埋設地線
    • 塔脚の地下に放射状に埋設された接地線、あるいは、いくつかの鉄塔を地下で連結する接地線をいい、鉄塔の塔脚接地抵抗を小さくし、逆フラッシオーバを抑止する目的等のため取り付けるものである。
解答と解説はこちら

解答

(2)が誤り

解説

 トーショナルダンパは、ダンパの重りがねじれ運動をすることによって、送電線に生じる微風振動を抑制するものである。

 着雪防止が目的で電線に取り付けられるのは、ねじれ防止ダンパで、難着雪リングと併用される。
 電線に湿った雪が付着すると、電線の“より”に沿って雪が回転移動をしながら成長する。雪が全体に付着した電線は重みでねじれやすく、雪の回転成長を促すため、ねじれ防止ダンパで、電線のねれを防止する。難着雪リングは雪の回転移動を防止する。
 着雪防止によって、ギャロッピングによる電線間の短絡事故などを防止することができる。

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