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電験合格は過去問が近道

2024年1月11日

 電気主任技術者試験、いわゆる電験は過去問対策のみで合格できるでしょうか?答えは…できます
 過去問対策は合格の近道になります!主に電験3種について過去問の活用方法と優位性について説明していきます。過去問を活用して、電験3種合格体験を勝ち取ろう!

電験3種合格には過去問!

結論から。過去問を繰り返し解きましょう!

 まず、電験3種は、1種・2種へと続く登竜門的な位置付けで、電験のなかでも一番受験者が多く、受験者の幅も広いです。電気に関する知識がほとんどない方から電気関係の専門課程を修了、又は在学中の方など受験生のレベルも様々です。

 そのような中で、過去問を解きながら、知識を蓄え、出題傾向をつかんでいくという学習方法は効率が良いと思います。しかし、電気に関する知識がない人にとっては、解説書を参考にしながら学習することが必須となると思います。

本サイトでは過去問に管理人の解説を加えて初学者でも理解ができるように心がけています。

 R4年度の3種CBT方式導入以前は、電験に関して過去問と同じ問題がでることは少なく、過去問を解くことはあまり意味がないといった意見もありました。しかし、現在は全く状況が違います。

 特に近年、R4年度から3種試験がCBT方式に変わり、年に2回の試験実施に対応するためか、過去問と全く同じ問題が再出題されています。今後も、このような傾向は続いていくと予想されます。

 R5年2023年の電力に関しては、5題(3割)も過去問題と(ほぼ)同じ問題が出題されています。これは驚くべき傾向変化です。

2023年(前期)の再出題(ほぼ再題類題)問題

 このような経緯もあり、3種試験に関して、過去問を繰り返し解くという学習方法は非常に効率的だと思います。ひたすら解くといっても、以下のような合格スパイラスとなるように取り組むことが重要です。

3種過去問の効率的な活用方法

 漠然と過去問を解くだけでは、合格率は高まりません。下のような合格スパイラルに従って過去問に取り組むことで合格率は飛躍的に向上します。

  1. 過去問を解く
  2. 内容を理解する(ワカラナイ箇所を放置しない)
  3. 関連問題や類題にも取り組む

 過去問と同じ問題が仮に出題されれば「ラッキー」です。同じでなくても、必ず過去に出題された類題もしくは、似た解き方であるはずです。3種では奇をてらったような問題が出題されることは先ずありません。どんどん過去問に取り組んでよいです。

おススメの各分野学習順序

 「理論」「電力」「機械」「法規」のどの分野から取り組むべきか。この点に関しては、個人差が大きく一概には言えません。ケース別に考えてみます。

電気知識がほとんどない初学者の場合

「理論」から取り組むべきです。
まず、電気に関する基本知識を「理論」で身に着ける必要があります。その他の「電力」「機械」「法規」は理論での基本知識がないと理解できないことも多いです。
続いて、「電力」「機械」のいずれか取り組みやすい分野から学習していくとよいでしょう。
「法規」は総合的・実務的な内容に近づくため最後に学習するのが良いと思います。

学校や仕事で専門知識がある程度ある場合

「苦手分野」から取り組むべきです。言い換えれば、自分の専門知識以外の馴染みがない分野を重点的に学習すべきです。
「専門分野」は過去問をある程度解いてみて、簡単に感じるようなら学習のウェイトを更に減らしても大丈夫です。

電験3種 出題傾向

鬼門の「法規」

「法規」は出題されやすい範囲が存在する一方で、的をしぼりにくいです。

電気知識の有無に関わらず、「法規」を得意とする人は多くないと思います。従って、「法規」に関しては、試験直前の一夜漬けスタイルで取り組むのもアリかと思います。もちろん、そうならないように計画的に学習するのが一番ですが…

「法規」に関して言えば、とっつきにくい反面、2種・1種へとステップアップしていっても難易度はあまり変わりません。今後、さらに上位の試験を考える場合は、しっかり学習しておいて損はないです。

電験2種の過去問活用法

2種での実際の個人的な学習方法・体験は下の記事にまとめてあります。

1次試験

 1次試験に関しては、3種の過去問学習が役に立ちます。

 2種試験は、3種に比べて出題数が少なくなるので2種過去問のみやるよりは、3種の過去問を解きなおすのは効果が高いと思います。2種1次試験のほうが、3種試験より簡単に感じる問題もあるかもしれません。

 また、2種では3種には必ずしも必要ではなかった、数学の微分・積分といった知識が必要になるため、これらの知識を補完していく必要があります。

 しかし、2種以降(1種)試験では、2次試験が鬼門ですので、2次試験の対策(過去問活用)が重要になります。

2次試験 

 2次試験に初めて臨む場合は、参考書が必須になるかもしれません。複雑な計算問題を解いていく必要があり、多くの問題傾向を掴む必要があります。

 参考書は、解き方の参考になりますが、実戦形式の過去問を解き込むことは必ず必要です。また、試験時間が短い(短く感じる)ため、時間を測りながら過去問に取り組む必要があります。

電験1種の過去問活用方法

1種での実際の個人的な学習方法・体験は下の記事にまとめてあります。

 2種まで順当に過去問対策、知識の積み上げをしてくれば、1種の一次試験も過去問対策をこれまでどおり続ければよいと思います。1種では重箱の隅をつつくような知識を問われることがあり、また、過去問にない新傾向も出題し易い試験レベルなので、過去問以外からの幅広い知識を普段から吸収しておく必要があります。

 1種の二次試験対策も過去問中心となりますが、その場で考えるような問題傾向も多く、過去と同じ問題が出題される可能性は、このレベルでは低くなります。しかし、過去問で実践経験(時間計測必須)を積むことは試験突破には絶対必要です。