電気計測の学習帳
電気計測の学習
電気計測について、基本的な知識をできるだけわかりやすくまとめていきます。
SI基本単位と組み立て単位
量 | SI組立単位の記号 | SI基本単位及びSI組立単位による他の表し方 |
コンダクタンス | S | A/V |
導電率 | S/m | |
静電容量 | F | C/V |
電力 | W | J/s |
電力量 | W・s=J | |
インダクタンス 誘導係数 | H | Wb/A=(V・s)/A=Ω・s |
磁束密度 | T | Wb/m2 |
磁束量 | Wb | V・s |
誘電率 | F/m |
- 電験3種過去問【2018年理論 問14】(SI組み立て単位による表し方)
- 電験3種過去問【2017年理論 問14】(有効数字と単位に関する知識)
- 電験3種過去問【2011年理論 問14】(電気磁気に関する単位)
誤差率
測定対象の真値をVR、測定値をV1とすると
このとき、誤差率ε[%]は
\(\displaystyle ε=\frac{V_1-V_R}{V_R}\times100\)[%]
ディジタル計器
(1)ディジタル計器用のA-D変換器には、二重積分形が用いられることがある。
(2)ディジタルオシロスコープはデータをメモリの許す限り好きなだけ保持できるため、周期性のない波形の観測も可能である。またトリガ機能で自由に波形を記録できる。(アナログオシロスコープは周期性のない波形の観測ができない)
(3)量子化とは、連続的な値を何段階かの値で近似することである。
(4)ディジタル指示計器(ディジタル計器)は、測定値が数字のディジタルで表示されるので、読み取りの間違いが少ない。
(5)測定可能な範囲(レンジ)を切り換える必要がない機能(オートレンジ)は、測定値のおよその値が分からない場合にも便利な機能である。
(1)ディジタル交流電圧計には、測定入力端子に加えられた交流電圧が、入力変換回路で直流電圧に変換され、次のA-D変換回路でディジタル信号に変換される方式のものがある。
(2)ディジタル計器では、測定量をディジタル信号で取り出すことができる特徴を生かし、コンピュータに接続して測定結果をコンピュータに入力できるものがある。
(3)ディジタルマルチメータは、スイッチを切り換えることで電圧、電流、抵抗などを測ることができる多機能測定器である。
(4)ディジタル周波数計には、測定対象の波形をパルス列に変換し、一定時間のパルス数を計数して周波数を表示する方式のものがある。
(5)ディジタル計器の入力変換部の入力抵抗は高いので、測定する回路に影響を与えにくい特徴がある。
可動コイル形計器
可動コイル形計器は、コイルに流れる電流の平均値に比例するトルクを利用している。
可動鉄片形計器
可動鉄片形計器は、磁界中で磁化された鉄片に働く力を応用しており、商用周波数の交流電流計及び交流電圧計として広く普及している。
整流形計器
整流形計器は感度がよく、交流用として使用されている。
電力計
二電力計法で三相負荷の消費電力を測定するとき、負荷の力率によっては、電力計の指針が逆に振れることがある。
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