電験1種過去問【2024年電力管理 問6】
【施設管理】高調波が電気設備に与える影響と諸量把握《計算問題》
各種の電気設備から発生する高調波電流により電圧波形がひずみ,他の電気設備に障害を与える事例が発生している。このような高調波電流を抑制するためには,電圧ひずみと高調波流出電流の管理が必要であり,そのための諸量を適切に把握することが重要である。
図のように,66kV系統から受電する6.6kV母線に整流器負荷,純抵抗負荷,発電機が遮断器CB2,CB3,CB4を介して接続されている。CB1は,受電用遮断器である。受電変圧器の容量は3300kV・A,インピーダンスは自己容量基準で10%であり,抵抗分と励磁インピーダンスとを無視できるものとする。整流器負荷は5次高調波電流を発生し,その他の高調波成分は無視できるものとする。
(1) 高調波が電気設備に与える可能性のある障害を二つ挙げよ。
(2) 5次高調波に対する受電変圧器の2次側換算リアクタンス[Ω]を求めよ。
(3) CB1とCB2のみが閉であるとする。整流器負荷が発生する5次高調波電流の大きさが I5 [A]のとき,6.6kV母線の相電圧に含まれる5次高調波成分の大きさを求めよ。
(4) 上記(3)の状態でCB3が閉となったとする。系統に流れ出す5次高調波電流の大きさ I5S を純抵抗負荷の値 R [Ω]と I5 とで表せ。
(5) CB1が開で,発電機が整流器負荷と純抵抗負荷とに電源供給している。このときの6.6kV母線相電圧に含まれる5次高調波成分の大きさを求めよ。ただし,発電機の5次高調波に対するリアクタンスを X5 [Ω]とする。

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