電験3種過去問【2019年機械 問2】

2020年9月2日

【直流機】直流機の電機子反作用《正誤問題》

 直流機の電機子反作用に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)直流発電機や直流電動機では、電機子巻線に電流を流すと、電機子電流によって電機子周辺に磁束が生じ、電機子電圧を誘導する磁束すなわち励磁磁束が、電機子電流の影響で変化する。これを電機子反作用という。

(2)界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは、同じ向きとなるため、電動機として運転した場合に増磁作用、発電機として運転した場合に減磁作用となる。

(3)直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け、そこに電機子電流を流すことにより、電機子反作用を緩和できる。

(4)直流機の界磁磁極のN極とS極の間に補極を設け、そこに設けたコイルに電機子電流を流すことにより、電機子反作用を緩和できる。

(5)ブラシの位置を適切に移動させることで、電機子反作用を緩和できる。

 

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解答

(2)

解説

(1)電機子反作用に関する記述。

(2)界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは、直交する向きとなるため、交差磁化作用と呼ばれる。この作用により、電動機として運転した場合電気的中性軸の傾き方向は回転方向とは逆方向に傾き、発電機として運転した場合は回転方向へ傾く。

(3)補償巻線に関する記述。大型の機器等で採用される。

(4)補極に関する記述。

(5)電気的中性軸にブラシの位置を適切に移動させることで、電機子反作用によるブラシに火花が生じる影響を緩和できる。