電験3種過去問【2020年法規 問12】

2020年11月20日

【電気設備技術基準の解釈】変圧器の絶縁試験耐力試験に関する記述《空所問題》

 次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」に基づく変圧器の電路の絶縁耐力試験に関する記述である。

 変圧器(放電灯用変圧器、エックス線管用変圧器等の変圧器、及び特殊用途のものを除く。)の電路は、次のいずれかに適合する絶縁性能を有すること。

  1. 表の中欄に規定する試験電圧を、同表の右欄で規定する試験方法で加えたとき、これに耐える性能を有すること。
  2. 日本電気技術規格委員会規格JESC E7001(2018)「電路の絶縁耐力の確認方法」の「3. 2 変圧器の電路の絶縁耐力の確認方法」により絶縁耐力を確認したものであること。
変圧器の巻線の種類 試験電圧 試験方法
最大使用電圧が【(ア)】V以下のもの 最大使用電圧の【(イ)】倍の電圧(【(ウ)】V未満となる場合は【(ウ)】V) 試験される巻線と他の巻線、鉄心及び外箱との間に試験電圧を連続して10分間加える。
最大使用電圧が【(ア)】Vを超え、60000V以下のもの 最大使用電圧が15000V以下のものであって、中性点接地式電路(中性点を有するものであって、その中性線に多重接地するものに限る。)に接続するもの 最大使用電圧の0.92倍の電圧
上記以外のもの 最大使用電圧の【(エ)】倍の電圧(10500V未満となる場合は10500V)

上記の記述に関して、次の(a)及び(b)の問に答えよ。

(a)表中の空白個所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  (ア) (イ) (ウ) (エ)
(1) 6900 1.1 500 1.25
(2) 6950 1.25 600 1.5
(3) 7000 1.5 600 1.25
(4) 7000 1.5 500 1.25
(5) 7200 1.75 500 1.75

 

 

 

 

 

 

(b)公称電圧22000Vの電線路に接続して使用される受電用変圧器の絶縁耐力試験を、表の記載に基づき実施する場合の試験電圧の値[V]として、最も近いものを次の(1)~(5)から一つ選べ。

(1)28750 (2)30250 (3)34500 (4)36300 (5)38500

解答と解説はこちら

解答 

(a):(4)

(b):(1)

解説

(a)電気設備基準の解釈16条により、(4)が正解となる。

変圧器の巻線の種類 試験電圧 試験方法
最大使用電圧が(ア)7000V以下のもの

最大使用電圧の(イ)1.5倍の電圧((ウ)500V未満となる場合は(ウ)500V)

試験される巻線と他の巻線、鉄心及び外箱との間に試験電圧を連続して10分間加える。
最大使用電圧が(ア)7000Vを超え、60000V以下のもの 最大使用電圧が15000V以下のものであって、中性点接地式電路(中性点を有するものであって、その中性線に多重接地するものに限る。)に接続するもの 最大使用電圧の0.92倍の電圧
上記以外のもの 最大使用電圧の(エ)1.25倍の電圧(10500V未満となる場合は10500V)

【電気設備技術基準の解釈16条】

(b)上表によると公称電圧22000Vの電線路で使用される受電用変圧器は、最大使用電圧の1.25倍の試験電圧を印加する必要がある。

最大使用電圧は1000Vを超え500000V未満の使用電圧(公称電圧)の場合、使用電圧を1.15倍し1.1で除した値と定められている(電気設備基準の解釈1条)ので、試験電圧は

 22000×1.15/1.1×1.25=28750[V]が正しい。