// google adsence用 電験3種過去問【2019年法規 問6】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2019年法規 問6】

2022年4月24日

【電気設備技術基準の解釈】接地工事に関する記述《空所問題》

 次の文章は、接地工事に関する工事例である。「電気設備技術基準の解釈」に基づき正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)C種接地工事を施す金属体と大地との間の電気抵抗値が80Ωであったので、C種接地工事を省略した。

(2)D種接地工事の接地抵抗値を測定したところ1200Ωであったので、低圧電路において地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設することとした。

(3)D種接地工事に使用する接地線に直径1.2㎜の軟銅線を使用した。

(4)鉄骨造の建物において、当該建物の鉄骨を、D種接地工事の接地極に使用するため、建物の鉄骨の一部を地中に埋設するとともに、等電位ボンディングを施した。

(5)地中に埋設され、かつ、大地との間の電気抵抗値が5Ω以下の値を保っている金属製水道管路を、C種接地工事の接地極に使用した。

解答と解説はこちら

解答 

(4)

解説

(1)C種接地工事を施す金属体と大地との間の電気抵抗値が誤:80Ω⇒正:10Ω以下であったので、C種接地工事を省略した。
【電気設備技術基準の解釈第17条5:接地工事の種類及び施設方法】

(2)D種接地工事の接地抵抗値を測定したところ誤:1200Ω⇒正:500Ω以下であったので、低圧電路において地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設することとした。
【電気設備技術基準の解釈第17条4:接地工事の種類及び施設方法】

(3)D種接地工事に使用する接地線に直径誤:1.2mm⇒正:1.6mm以上の軟銅線を使用した。
【電気設備技術基準の解釈第17条4:接地工事の種類及び施設方法】

(4)鉄骨造の建物において、当該建物の鉄骨を、D種接地工事の接地極に使用するため、建物の鉄骨の一部を地中に埋設するとともに、等電位ボンディングを施した。正しい。
【電気設備技術基準の解釈第18条:工作物の金属体を利用した接地工事】

(5)地中に埋設され、かつ、大地との間の電気抵抗値が5Ω以下の値を保っている誤:金属製水道管路⇒正:当該建物の等電位ボンディングが施された鉄骨等を、C種接地工事の接地極に使用した。
【電気設備技術基準の解釈第18条2:工作物の金属体を利用した接地工事】