電験2種過去問【2019年電力 問7】
【送電】直流送電方式の利点と課題《空所問題》
次の文章は、直流送電方式の利点と課題に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
洋上風力や離島と本土系統を直流送電で連系する場合には、交流送電における海底ケーブルの\(\fbox{(1)}\)の制約を受けずに送電電力を高めることができ、誘電体損失も小さいという特徴がある。また、架空送電においては、直流は交流に比べ対地電圧を低くすることができ、一般に鉄塔の高さを低くすることができる。例えば、交流送電と直流送電において、送電電力及び送電損失がそれぞれ等しい場合、直流中性点接地2線式(双極式)における送電線の対地電圧は、交流三相3線式の対地波高電圧に比べて\(\fbox{(2)}\)倍となる。ただし、各導体の抵抗の値は同じで、交流の場合、力率は1とする。
一方で、交直変換装置を必要とし、交流系統の電圧で転流動作を行う\(\fbox{(3)}\)変換器を用いる場合には、常に\(\fbox{(4)}\)を消費する。このため、交流側には\(\fbox{(4)}\)を補償する設備が必要である。直流は交流のように電流零点を通過しないため、事故電流を抑制又は遮断するには、交直変換装置の制御により行うか、大容量高電圧の\(\fbox{(5)}\)が必要となる。
[問7の解答群]
\(\small{\begin{array}{ccc}
(イ)&有効電力 &(ロ)&直流リアクトル&(ハ)&ジュール熱\\
(ニ)&進み無効電力&(ホ)&充電電流 &(ヘ)&\displaystyle\frac{1}{\sqrt2}\\
(ト)&\displaystyle\frac{1}{2}&(チ)&電食 &(リ)&直流遮断器\\
(ヌ)&遅れ無効電力&(ル)&他励式 &(ヲ)&周波数 \\
(ワ)&直流断路器 &(カ)&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2} &(ヨ)&自励式 \\
\end{array}}\)
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