// google adsence用 電験1種過去問【2023年電力管理 問1】 | 電気主任技術者のいろは

電験1種過去問【2023年電力管理 問1】

2024年2月17日

【発電機一般】タービン発電機の固定子巻線直接水冷方式《論説問題》

 タービン発電機の固定子巻線の冷却方式として用いられる、水による直接冷却方式に関する次の各項目について答えよ。

  1.  水による直接冷却方式を採用することの長所と短所を合わせて 100 字程度以内で述べよ。
  2.  発電機に付属する機器と、固定子巻線を冷却するときの制御の対象となる物理量を合わせて 100 字程度以内で述べよ。
  3.  発電機運転中に冷却水の循環が停止した場合の対応の概要を 150 字程度以内で述べよ。
解答と解説はこちら

解答

公式標準解答

  1.  長所としては、同容量の発電機で固定子巻線を小形に製作することができるため、価格の低減や大容量化が可能となる。
     短所としては、水質を保つための水処理装置や、水を固定子巻線に供給するためのポンプや配管などの設備が必要となる。
  2.  付属する機器は、貯水槽、ポンプ、イオン交換樹脂、導電率計、冷却器、圧力調整弁、温度調整弁、冷却水入口圧力計、冷却水入口温度計などがある。
     制御の対象となる物理量は、冷却水導電率、冷却水温度、冷却水圧力などがある。
  3.  固定子巻線内の純水が沸騰し始めるまでの時間以内に、緊急的に出力を降下させるランバックを行う。それでも固定子巻線が許容温度以下にならない場合は、発電機をトリップさせる。若しくは、ランバックさせずに即時、発電機をトリップさせる場合もある。
     ポンプの異常であって、予備がある場合はそちらに切り替える。

解説

比較的解答しやすい問題ではないかと思います。標準解答内容をどれだけとりこぼさずに記述できるように対策できるかが大切です。


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