解答
(4)
解説
回路に流れる電流I[A]は
\displaystyle I=\frac{nE}{R+nr}\text{[A]}
可変抵抗R[Ω]で消費される電力P[W]は
\displaystyle P=I^2R=\left(\frac{nE}{R+nr}\right)^2R
\displaystyle =\frac{R(nE)^2}{(R+nr)^2}
\displaystyle =\frac{R(nE)^2}{R^2+2Rnr+(nr)^2}
\displaystyle =\frac{(nE)^2}{R+2nr+\frac{(nr)^2}{R}}
上式の分母が最小になるとき、P[W]は最大となる。
つまり、分母をRの変数となる関数f(R)とおくと、
関数f(R)が最小になるとき、P[W]は最大となる。
\displaystyle f(R)=R+2nr+\frac{(nr)^2}{R}
\displaystyle R=(\sqrt{R})^2として変形すると、
\displaystyle f(R)=(\sqrt{R})^2+2nr+\left(\frac{nr}{\sqrt{R}}\right)^2
\displaystyle (a-b)^2の形となる数式に変形すると、
\displaystyle f(R)=\left(\sqrt{R}-\frac{nr}{\sqrt{R}}\right)^2+4nr
\displaystyle \left(\sqrt{R}-\frac{nr}{\sqrt{R}}\right)^2=0となるとき、関数f(R)が最小になるので
\displaystyle \sqrt{R}-\frac{nr}{\sqrt{R}}=0で、関数f(R)は最小となる。つまり
\displaystyle \sqrt{R}=\frac{nr}{\sqrt{R}}
\displaystyle R=nr
★相加平均・相乗平均比較法はこちら
★相加相乗平均比較法で\displaystyle f(R)=R+2nr+\frac{(nr)^2}{R}が最小となる条件を求める
a>0,b>0では相加平均\displaystyle \frac{a+b}{2}は、相乗平均\displaystyle \sqrt{ab}より常に大きく、
\displaystyle \frac{a+b}{2}≧\sqrt{ab}
\displaystyle a+b≧2\sqrt{ab}
等号はa=bのときに成り立つ。
つまり、変数f(X)=a+bは\displaystyle a=X,b=\frac{1}{X}の形をとれば
a=bのときに、つまり、\displaystyle X=\frac{1}{X}のときにf(X)は最小値となる。
ここで、\displaystyle R+\frac{(nr)^2}{R}が最小であれば、f(R)は最小であるので、
\displaystyle R=\frac{(nr)^2}{R}のときに、f(R)は最小となる。つまり
\displaystyle R^2=(nr)^2
\displaystyle R=nr
★微分法はこちら
★微分法で\displaystyle f(R)=R+2nr+\frac{(nr)^2}{R}が最小となる条件を求める
関数f(R)は\displaystyle Rと\displaystyle \frac{1}{R}の合成であるので、
R>0では、Rが大きくなるにつれて、
f(R)は∞から最小値へ向かい、最小値からRに比例する関数に近づくように増加する。
関数f(R)を微分すると
\displaystyle f'(R)=1-\frac{(nr)^2}{R^2}
関数f’(R)=0は、f(R)の傾きが0となる点、すなわち最小値を示すので
\displaystyle f'(R)=1-\frac{(nr)^2}{R^2}=0
\displaystyle \frac{(nr)^2}{R^2}=1
\displaystyle R^2=(nr)^2
\displaystyle R=nr
つまり、R=nr[Ω]のとき、消費電力P[W]は最大となる。このときの電流I[A]は
\displaystyle I=\frac{nE}{R+nr}\text{[A]}
上式に、R=nr[Ω]を代入して
\displaystyle I=\frac{nE}{nr+nr}=\frac{nE}{2nr}=\frac{E}{2r}\text{[A]}
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません