電験3種過去問【2015年理論 問13】

2020年8月21日

【電子回路】電力増幅回路に関する知識《正誤問題》

バイポーラトランジスタを用いた電力増幅回路に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)コレクタ損失とは、コレクタ電流とコレクタ・ベース間電圧との積である。

(2)コレクタ損失が大きいと、発熱のためトランジスタが破壊されることがある。

(3)A級電力増幅回路の電源効率は、50%以下である。

(4)B級電力増幅回路では、無信号時にコレクタ電流が流れず、電力の無駄を少なくすることができる。

(5)C級電力増幅回路は、高周波の電力増幅に使用される。

解答と解説はこちら

解答

(1)

解説

(1)(2)コレクタ損失は、コレクタ電流ICコレクタエミッタ間電圧VCEの積となる電力。この電力は、電力が熱になって失われてしまうことからコレクタ損失と呼ばれる。

(3)A級電力増幅回路は、入力と相似の出力が得られる方式であるが、B級やC級と比べて最が最も効率が低く、最大効率は50%となる。効率はA級<B級<C級の順となる。

(4)B級電力増幅回路は、交流の入力信号のうち片側の極性のみが増幅される。無信号時にはコレクタ電流は流れない。

(5)C級電力増幅回路は、入力信号の電圧が十分に高い場合にのみ出力電圧が得られる。帯域が広い場合、目的の周波数帯を効率よく増幅できるので、高周波の電力増幅に使用される。