// google adsence用 電験3種過去問【2023年(上期)機械 問18】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2023年(上期)機械 問18】

2024年1月15日

【情報処理】マイクロプロセッサの動作クロック《計算問題》

 図は、マイクロプロセッサの動作クロックを示す。マイクロプロセッサは動作クロックと呼ばれるパルス信号に同期して処理を行う。また、マイクロプロセッサが1命令当たりに使用する平均クロックを CPI と呼ぶ。1クロックの周期 T [s] をサイクルタイム、1秒当たりの動作クロック数 f を動作周波数と呼ぶ。

 次の(a)及び(b)の問に答えよ。

(a)2.5 GHz の動作クロックを使用するマイクロプロセッサのサイクルタイムの値 [ns] として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)0.0004
(2)0.25
(3)0.4
(4)250
(5)400

(b)CPI=4 のマイクロプロセッサにおいて、1命令当たりの平均実行時間が 0.02 μs であった。このマイクロプロセッサの動作周波数の値 [MHz] として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)0.0125
(2)0.2
(3)12.5
(4)200
(5)12500

解答と解説はこちら

解答

(a):(3)
(b):(4)

解説

電験3種過去問【2012年機械 問18】と同じ出題です。

マイクロプロセッサの動作クロック

マイクロプロセッサは動作クロックと呼ばれるパルス信号に同期して処理を行う。1クロックの周期 T [s] をサイクルタイム、1秒当たりの動作クロック数 f [Hz]を動作周波数と呼ぶ。

\(\displaystyle f=\frac{1}{T}\)[Hz]

また、マイクロプロセッサが1命令当たりに使用する平均クロックを CPI と呼ぶ。1命令当たりの平均実行時間TE[s]と1クロックの周期 T [s] との関係は

\(\displaystyle T=\frac{T_E}{CPI}\)[s]

(a)2.5 GHz の動作クロックを使用するマイクロプロセッサのサイクルタイムTaの値 [ns] を求める。
\(\displaystyle T_a=\frac{1}{f_a}\)[s]
\(\displaystyle  =\frac{1}{2.5\times 10^9}\)[s]
\(\displaystyle  =0.4\times10^{-9}\)[s]

(b)CPI=4 のマイクロプロセッサにおいて、1命令当たりの平均実行時間が 0.02 μs であった。このマイクロプロセッサの動作周波数の値 [MHz] を求める。

\(\displaystyle T_b=\frac{T_E}{CPI}\)[s]
\(\displaystyle  =\frac{0.02\times10^{-6}}{4}\)[s]
\(\displaystyle  =0.005\times10^{-6}\)[s]

したがって動作周波数は
\(\displaystyle f_b=\frac{1}{T_b}\)[Hz]
\(\displaystyle  =\frac{1}{0.005\times10^{-6}}\)[Hz]
\(\displaystyle  =200\times10^{6}\)[Hz]


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