// google adsence用 電験3種過去問【2011年機械 問6】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2011年機械 問6】

2023年5月6日

【変圧器】交流電気機器の損失に関する記述《正誤問題》

 次の文章は、交流電気機器の損失に関する記述である。

  1.  磁束が作用して鉄心の電気抵抗に発生する\(\fbox{(ア)}\)は、鉄心に電流が流れにくいように薄い鉄板を積層して低減する。
  2.  コイルの電気抵抗に電流が作用して発生する\(\fbox{(イ)}\)は、コイルに電流が流れやすいように導体の断面積を大きくして低減する。
  3.  磁性材料を通る磁束が変動すると発生する\(\fbox{(ウ)}\)、及び変圧器には存在しない\(\fbox{(エ)}\)は、機器に負荷をかけなくても存在するので無負荷損と称する。
  4.  最大磁束密度一定の条件で\(\fbox{(オ)}\)は周波数に比例する。

 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\(\small{\begin{array}{cccc} &(ア)&(イ)&(ウ)&(エ)&(オ)\\ \hline(1)&渦電流損&銅損&鉄損&機械損&ヒステリシス損\\ \hline(2)&ヒステリシス損&渦電流損&鉄損&機械損&励磁損\\ \hline(3)&渦電流損&銅損&機械損&鉄損&ヒステリシス損\\ \hline(4)&ヒステリシス損&渦電流損&鉄損&機械損&励磁損\\ \hline(5)&渦電流損&銅損&機械損&鉄損&励磁損\\ \hline\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答

(1)が正しい。

解説

  1.  磁束が作用して鉄心の電気抵抗に発生する(ア)渦電流損は、鉄心に電流が流れにくいように薄い鉄板を積層して低減する。
  2.  コイルの電気抵抗に電流が作用して発生する(イ)銅損は、コイルに電流が流れやすいように導体の断面積を大きくして低減する。
  3.  磁性材料を通る磁束が変動すると発生する(ウ)鉄損、及び変圧器には存在しない(エ)機械損は、機器に負荷をかけなくても存在するので無負荷損と称する。
  4.  最大磁束密度一定の条件で(オ)ヒステリシス損は周波数に比例する。

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