// google adsence用 電験2種2次試験(令和4年度/2022年度)体験記 | 電気主任技術者のいろは

電験2種2次試験(令和4年度/2022年度)体験記

2024年2月26日

電験2種の2次試験を受験しました。

試験当日の心境(心の叫び)と自己採点の結果です。誰かの参考になれば幸いです。試験中の時間配分や立ちまわり方は非常に重要なので、もし参考になればうれしいです。

電験2種取得までの諸々は下の記事にまとめています。

1時限目:電力・管理

問1(調整池式の水力発電所の運用:計算問題)

1巡目

貯水池式水力発電所のピーク出力とオフピーク出力を求める問題。既往問題ではあるが、この出題形式は初見。頑張れば解けそうな気がする…
とりあえず、保留として次の問題へ。

2巡目

1分ほど考える。…だめだ、なんだか集中できない。最終問題として解くことにしよう。

3巡目

頑張れば解ける。いや、解くしかない。これが解けなきゃ終わる気がする…
ピーク電力時間帯は有効貯水量満杯量+流入量を全て使い切って発電するのだから…平均放出量+流入量がで発電するから。。。オフピーク時間帯は有効貯水量を満杯にする量を差し引きながらの、流入量で発電するから。。。

何とかそれっぽい数値になった!希望がみえた!よし、最終問題へレッツゴー!

自己採点→奇跡的に合ってました!天使のような30点満点Get!

問2ギャップレス避雷器の特徴と絶縁設計時の留意点:論説問題

1巡目

変電所における避雷器設置上の留意点。。。書けそう
ギャップレス避雷器の特徴3つとメリット。。。書けそう
ギャップレス避雷器の保護レベルと機器寿命の関係を表す課電率、課電率による保護レベルと機器寿命の関係???

保留し、次の問題へ。

2巡目

課電率以外は書ける!行くしかない。持てる知識を降り注ぐ。しかし、ここで2次記述初挑戦の弊害が。〇〇文字程度以内縛りが気になってうまく書けない。文章を考えてしまう。そんな余裕はないのに。5分ほど格闘し、文字数縛りは無視して書くほうが結果的にうまく書けるだろうと勝手に納得し、とりあえず書く!
自己採点→それなりに書けたので7割(14点)くらいはもらえる?

課電率はワカラナイのでそれっぽく適当に書く!課電率が高いと寿命が短いと書いたのは当たってるみたい。
自己採点→甘く採点5点?

問3(送電線からの受電電圧を維持するに必要な調相設備:計算問題)

1巡目

頑張れば解けそう。→時間内には解けそうにない。電流を計算して、電流値と負荷電圧から電力を求めるのだろうけど、この手の計算は複雑で間違いやすくて時間かかる。保留。

2巡目

30秒ほど眺める。保留?撤退?とりあえず保留。

3巡目

のこり30分ほどある。ペースとしては悪くない。最後の問題だから、15分つぎ込んで撤退したとしても、問5の記述問題なら15分で書ききれる!ここで血迷って、計算へとりかかってみた。
まずは、問題用紙に計算…電流Iを求めて、Iの複素共役とVdをかけてみると…なんか、(2)(3)のsinとかcosとかでてきた。

ここで答案用紙に清書書き込み…Pに関してsinはと、、、1.4(1.7だったか?覚えてないけど1以上)??振り返って検算しても同じ…焦る…残り15分。撤退だ。

問4高圧受電設備の主遮断装置と地絡保護:論説問題

1巡目

受電設備容量300kVA以下とそれ以上に分けて、高圧受電設備の主遮断装置と保護方式について述べよ。。。300kVAで何の違いがあるかわからない。ここの違いが分からないのに一生懸命書いても部分点が少なそう…そういえは遮断器は使用電圧か何かで容量変更の申請が必要だったり不要だったり…あったなぁ。などと要らぬ回想をめぐらしてパス。

地絡方向リレーと地絡リレーの地絡事故に対する動作原理の違いを述べよ。。。雰囲気しか理解できてないので一生懸命書いても得点源にならないかもなぁ。

上記理由により、この問題は撤退決定。

2巡目

念のため3秒ほど眺める。やはり部分点を重ねる自信がない。撤退大決定。

問5再生可能エネルギー比率拡大時の技術的課題:論説問題

1巡目

2020年の再生エネ発電電力量の割合は???1-2割かな??数日前見たニュースで、何か再エネ割合がグラフで出てたけど…なんか多少増えてきてるが頭打ちって言ってたよなぁ?今は3割くらいか?保留

再エネ導入にあたり、電力系統に生じる技術的課題を電力需給、送配電設備容量及び安定度の三つの視点から述べよ。。。電力需給、設備容量は何とか書けそう、安定度?なんか関係あるか??逆潮流で負荷端電圧高くなったりするけどそれって安定度って関係あったけ?保留

2巡目

書くには書けそう。でも、まだ2問しか完答していない。。最後の締め問題有力候補として保留。

3巡目

のこり15分で問3から撤退してきた。15分で全てを書ききる。答案用紙に書いた問3の回答を必死で消す!残り15分で全消ししている自分…はずかしい。恥ずかしさでかここで致命的なミス?(自己採点で述べる)
とにかく書く!再エネ割合は…3割!

電力需給は、天候依存で不安定、送電容量は足りなくなる一方です、安定度?低下させないように再エネ側に力率調整(無効電力供給)を求める?←直近やった過去問での入れ知恵。諸対策も書いて…エネルギー貯蔵技術開発で需給問題を解決、風力は24時間安定風量の立地を選ぶ、送配電設備容量は増やす、送配電系統使わない自給自足電力を増やす、、もう思いつかない。時間切れ。

自己採点→(ミスしたかも定かでない、記憶がない、でもミスしてたら致命的にアウト!)→帰り道での回想:問題選択番号をきちんと答案用紙に書き換えたかわからない??記憶にない。書き換えてないかもしれない。いや!自分を信じてる!
再エネ割合→2割が正解で0点
技術的課題→甘々採点で15点

問6(変電所の各需要設備の諸計算:計算問題)

1巡目

解ける!負荷率、需要率、不等率の定義が分かれば解ける既往問題。最終問題まで全保留だった焦りもあり、早速取り掛かる。ケアレスミスしないように慎重に…

設備容量kVAだけど、最大電力kWを求めるようになっているな。おっとアブナイ、力率を掛け忘れるところだったぜ。有効数字もしっかり3桁あわせてと。
自己採点→単位を勘違い間違えて[MW]で回答していた(涙)

総合最大電力は、不等率を使って求めるから…不等率1.1を使ってと
自己採点→需要設備間の不等率1.25を使わず計算したので、誤り。問題を離れるときに1.25の存在に気付いたのに…なぜか使わないでよいのだなと自分を納得させた…←あほ

平均電力は、最大電力と負荷率を使ってと。よし!
自己採点→最大電力単位を[MW]と取り違えているので、こちらもそのまま単位は[MW]で誤り。

変電所の総合負荷率は、求めた総合最大電力と、平均電力をつかって…よーし。
自己採点→上述前問で回答誤りなので、必然的に誤答。

自己採点:公式や途中式は全て記述したから、部分点をもらえて、10点くらい?

2時限目:機械・制御

問1(同期電動機に関して:計算問題)

1巡目

実は…問題が見えていたのだよ…試験開始前の時間で。透けてる字を解読できた。同期発電機に関する問題で、易しそう。。。

しかし、同期発電機は得意でない、自信はない。基準インピーダンスってなんだっけ?同期リアクタンスとは違うの?選択の有力候補だけど、、同期機極めてれば間違いなくサービス問題なんだろうけど…涙

保留

2巡目

後ろ髪を引かれる問題だけど、問2のほうが自信あるから、撤退かな。ってか問4の自動制御じゃなくてこの問題選択でもよかったのでは?なんだか後悔!(3秒)

問2(誘導電動機に関して:計算問題)

1巡目

誘導電動機の諸元を求める問題!かなりのサービス問題っぽい!絶対選択!ただし、全問に目を通すので保留。

2巡目

電動機の滑り…よし。励磁電流…ベクトル?はい。二次電流一次換算値…これもベクトル?はい。

銅損…??一次銅損と二次銅損とどっち?ヤバい…でもなぜだか変な自信で一次銅損だと思い込み。。あまり迷うこともなく。。はい、50W??少ない。多分間違ってる。いや、一次銅損だけだとこんなものなのか?もう時間がない、これで行くしかない。。

入力電流…ベクトルじゃない!ここへきて、やはり、いままではベクトル表記で正しかったのだね。はい、入力電流の絶対値。

入力力率…ここでいままでのベクトルが全て繋がるんですね!この腹落ち感、納得感は正解の道を進んでいるときに味わってきたもの!よし、入力電流のベクトルから88%!

最終問題でものすごい達成感を味わい…銅損の不安はどこへやら。颯爽とやり残した問5の最終問題へ。

自己採点→(5)の銅損以外は全問正解!銅損は1次2次合わせてのものだった…それ以前に3倍していなかった… ~25点

問3(三相誘導電動機を駆動する電力変換システムに関して)

1巡目

パワエレは捨てたけど、念のため目を通す(3秒)

サヨナラ、もう君に戻ることはないよ。。。絶対30分でこのボリューム無理だけどなぁ(選択するひといるの?)

2巡目

紙をめくる(1秒)

問4(フィードバック制御系:計算問題)

1巡目

2次試験全体の結果を大きく左右する自動制御の問題は…?ドキドキ…やった!解けそうだ。(5)は怪しそうだけど初見ではない。やりながら思い出すか。。

ここをいかに確実に、手早く走り抜けるかで勝負が決まる!いざ!

特性方程式…よし。Kの条件…きちんと範囲が出た!よし。制御偏差E(s)までの伝達関数…これでいいはず。

K=2での定常速度偏差は…制御量Y(s)までの伝達関数に最終値定理を適用して…??数値がでない!?絶対に何かが違う。……… …… … そういえば、定常偏差ってどの過去問もE(s)って表記されたよなぁ…定常偏差ってのは制御偏差に対して、最終値定理を適用するものだったのか!?そうだったのか!本番中にも学習を深化させ…でた!0.4!

正弦関数の目標値に対する制御偏差の最大値?過去問で見た!参考書で見た!正弦関数をラプラス変換して最終値定理を適用してみる…違うな。ってかいつもこのやり方で間違っていた。うーん、30分経ったなぁ。ここは最後に回そう。

2巡目

…そうだ、この問題はs=jwとして、絶対値をもとめて…、w=1で与えられてるから… いけそう…

あと5分… やばい分母の複素数を消すために、分子が(複素数)×(複素数)になってしまった。。

あと1分、こいつは解けない。このあとどうするかだけ書いておこう。。もとめた複素数の絶対値がゲインです。正弦関数の波高値は2だから、B=2×ゲインです。。時間がないんだもん、ここまで。

自己採点→(1)~(4)正解、(5)解ききれなかったけど部分点もらえるか?~25点

二次試験自己採点結果

電力管理~74点(問5選択ミスの場合~59点)
機械制御 50点くらい

電力・管理:120点、機械・制御:60点 合計180点。
二次試験の合格点は、108点以上/180点満点(100 点満点換算で60点以上)。

足きりラインは各科目平均点であり、平均点は合格点より低いはずなので
電力管理の合格点は72点、平均点は50%の60点と仮定
機械制御の合格点は36点、平均点は50%の30点と仮定

機械制御→合格点以上
電力管理→選択ミスなければ平均以上?選択ミスで平均以下?
合計→選択ミスなければ~124点?選択ミスで~109点?

激アマ自己採点ではありますが、合格できていれば選択ミスなし。
不合格なら、選択ミスしてたことになる…←あほあほ!ほんとうに悔やまれるゾ

悶々としたスキマ期間

受かってれば1種に取り組みたい、だめなら2種に励みたい。

自分を信じて1種にとりあえずとりかかる。

1種過去問を一日1問目標に。すこし休憩です。。2か月半疲れた…

実際、色々な理由をつけて毎日1問できていません。。

二次試験結果

2023年1月27日、HPで受験番号合否確認…「合格者一覧にあります」

見事!合格を果たしました。

全く実力を伴わない、…合格発表時現在でもう2次の問題は解けないところまで知識後退している状態ですので、実力を更に付ける意味もこめて、1種への挑戦をしていきます。