// google adsence用 電験2種過去問【2020年機械 問7】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2020年機械 問7】

2022年8月2日

【電熱】誘導加熱に関する記述《空所問題》

 次の文章は、誘導加熱に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 誘導加熱は、導電性の被加熱物を交番磁界中に置くことで生じる\(\fbox{(1)}\)によって被加熱物自体が発熱し、加熱される方式である。金属の溶解のほか、金属表面の焼入れなどに用いられている。
 \(\fbox{(1)}\)として発生する熱量は、交番磁束の大きさ\(\fbox{(2)}\)する。このほか、交番磁束の周波数、被加熱物の透磁率及び導電率にも依存する。また、印加する交番磁界の周波数を\(\fbox{(3)}\)とすると、発熱は被加熱物の表面近傍に集中するようになる。この現象は\(\fbox{(4)}\)によるものである。また、その指標として浸透深さがある。浸透深さは、透磁率と導電率の積\(\fbox{(5)}\)する。

[問7の解答群]

\(\small{\begin{array}{ccc}
(イ)&の平方根に比例 &(ロ)&の2乗に比例&(ハ)&に反比例\\
(ニ)&ペルチェ効果  &(ホ)&近接効果  &(ヘ)&渦電流損\\
(ト)&高く      &(チ)&一定に   &(リ)&に比例 \\
(ヌ)&機械損     &(ル)&の4乗に比例&(ヲ)&表皮効果\\
(ワ)&の平方根に反比例&(カ)&低く    &(ヨ)&誘電損 \\
\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答

\(\small{\begin{array}{cc}
\hline(1)&(ヘ)&渦電流損\\
\hline(2)&(ロ)&の2乗に比例\\
\hline(3)&(ト)&高く\\
\hline(4)&(ヲ)&表皮効果\\
\hline(5)&(ワ)&の平方根に反比例\\
\hline\end{array}}\)

解説

 誘導加熱は、導電性の被加熱物を交番磁界中に置くことで生じる\(\fbox{(ヘ)渦電流損}\)によって被加熱物自体が発熱し、加熱される方式である。金属の溶解のほか、金属表面の焼入れなどに用いられている。
 \(\fbox{(ヘ)渦電流損}\)として発生する熱量は、交番磁束の大きさ\(\fbox{(ロ)の2乗に比例}\)する。このほか、交番磁束の周波数、被加熱物の透磁率及び導電率にも依存する。また、印加する交番磁界の周波数を\(\fbox{(ト)高く}\)とすると、発熱は被加熱物の表面近傍に集中するようになる。この現象は\(\fbox{(ヲ)表皮効果}\)によるものである。また、その指標として浸透深さがある。浸透深さは、透磁率と導電率の積\(\fbox{(ワ)の平方根に反比例}\)する。