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電験2種過去問【2020年機械 問1】

2022年8月2日

【同期機】同期電動機の始動法《空所問題》

 次の文章は、同期電動機の始動法に関する記述である。文中の\fbox{空所欄}に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 同期電動機には以下のような始動法がある。
 自己始動法は、回転子に施されている
\fbox{(1)}巻線を、誘導電動機の二次巻線として始動トルクを発生させ、同期速度付近に達したとき、界磁巻線に直流励磁を与えて、\fbox{(2)}トルクによって同期化する方法である。始動時には、回転磁束により界磁巻線に高電圧を誘導し、その絶縁破壊の恐れがあるため、適当な抵抗を通じて界磁巻線を短絡しておく必要がある。この始動法の場合、定格電圧、定格周波数の電源電圧を直接加えて始動する全電圧始動と、始動時に始動電流を抑制するために、電動機電機子電圧を低減して始動する低減電圧始動がある。
 始動電動機法は、主機と同軸に設備した小形の始動電動機によって主機を同期速度まで加速してから交流電源に接続して同期化させる方法である。始動電動機として
\fbox{(3)}を用いる場合は、主機よりも2~4極程度極数が\fbox{(4)}ものが使われる。
 
\fbox{(5)}始動法は、始動用電源として可変周波数の電源を使用し、定格周波数の25~30%の周波数で同期化し、その後、定格周波数まで周波数を上昇させてから主電源に同期電源を投入する方法である。

[問1の解答群]

\small{\begin{array}{ccc} (イ)&直流  &(ロ)&プルアップ &(ハ)&多い  \\ (ニ)&制動  &(ホ)&直流機   &(ヘ)&スロット\\ (ト)&停動  &(チ)&少ない   &(リ)&補償  \\ (ヌ)&可変周波&(ル)&交流整流子機&(ヲ)&低周波 \\ (ワ)&引入れ &(カ)&誘導機   &(ヨ)&脱出  \\ \end{array}}

解答と解説はこちら

解答

\small{\begin{array}{cc} \hline(1)&(ニ)&制動 \\ \hline(2)&(ワ)&引入れ\\ \hline(3)&(カ)&誘導機\\ \hline(4)&(チ)&少ない\\ \hline(5)&(ヲ)&低周波\\ \hline\end{array}}

解説

 同期電動機には以下のような始動法がある。
 自己始動法は、回転子に施されている
\fbox{(ニ)制動}巻線を、誘導電動機の二次巻線として始動トルクを発生させ、同期速度付近に達したとき、界磁巻線に直流励磁を与えて、\fbox{(ワ)引入れ}トルクによって同期化する方法である。始動時には、回転磁束により界磁巻線に高電圧を誘導し、その絶縁破壊の恐れがあるため、適当な抵抗を通じて界磁巻線を短絡しておく必要がある。この始動法の場合、定格電圧、定格周波数の電源電圧を直接加えて始動する全電圧始動と、始動時に始動電流を抑制するために、電動機電機子電圧を低減して始動する低減電圧始動がある。
 始動電動機法は、主機と同軸に設備した小形の始動電動機によって主機を同期速度まで加速してから交流電源に接続して同期化させる方法である。始動電動機として
\fbox{(カ)誘導機}を用いる場合は、主機よりも2~4極程度極数が\fbox{(チ)少ない}ものが使われる。
 
\fbox{(ヲ)低周波}始動法は、始動用電源として可変周波数の電源を使用し、定格周波数の25~30%の周波数で同期化し、その後、定格周波数まで周波数を上昇させてから主電源に同期電源を投入する方法である。