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電験2種過去問【2021年法規 問3】

2022年4月24日

【電気設備技術基準】低圧屋内配線の工事《空所問題》

 次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の工事に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。ただし、ショウウィンドー又はショウケース内、粉じんの多い場所、可燃性ガス等の存在する場所、危険物等の存在する場所及び火薬庫内に施設するものを除く。

  1.  \(\fbox{(1)}\)工事に使用できる\(\fbox{(1)}\)には、CD管、PE管などがある。\(\fbox{(1)}\)は著しい機械的衝撃や重量物の圧力等に対する保護効果等の点で金属管よりも劣るため、こうした損傷のおそれがないように施設しなければならない。
  2.  \(\fbox{(2)}\)工事は、主に工場内、事務所ビル等の変電室からの引出口等における多数の配線を収める部分の工事に採用されている。\(\fbox{(2)}\)に収める電線の断面積の総和に関する規定がある。また、点検できない隠ぺい場所では使用できない。
  3.  \(\fbox{(3)}\)工事は、屋内ではあらゆる場所に利用できる工事方法であるが、施設場所や使用電圧によっては使用できる電線の種類が限定される。電線を金属管に収めることは必ずしも必要でない。
  4.  \(\fbox{(4)}\)工事は、大形の鉄骨造建造物の床コンクリートの仮枠又は床構造材として使用される波形デッキプレートの溝を閉鎖して使用する方式である。乾燥した場所でのみ使用できる。また、使用電圧が300V以下のみで使用できる。
  5.  \(\fbox{(5)}\)工事は、\(\fbox{(5)}\)内に電線を入れ、床面に粘着テープで固定し、タイルカーペット等の下に施設する工事である。\(\fbox{(5)}\)の厚さは2mm程度と非常に薄く、床面の任意の位置からコンセントを取り出すことができる。使用電圧300V以下で、点検できる乾燥した場所でのみ使用できる。

[問3の解答群]
(イ)\( \displaystyle \text{合成樹脂管}\)  (ロ)\( \displaystyle \text{ケーブル}\)   (ハ)\( \displaystyle \text{ライティングダクト}\)

(ニ)\( \displaystyle \text{裸電線}\)    (ホ)\( \displaystyle \text{がいし引き}\)  (ヘ)\( \displaystyle \text{バスダクト}\)

(ト)\( \displaystyle \text{金属ダクト}\)  (チ)\( \displaystyle \text{フロアダクト}\) (リ)\( \displaystyle \text{金属可とう電線管}\)

(ヌ)\( \displaystyle \text{金属線ぴ}\)   (ル)\( \displaystyle \text{金属管}\)    (ヲ)\( \displaystyle \text{平形保護層}\)

(ワ)\( \displaystyle \text{コード}\)    (カ)\( \displaystyle \text{絶縁電線}\)   (ヨ)\( \displaystyle \text{セルラダクト}\)

解答と解説はこちら

解答

(1):(イ)
(2):(ト)
(3):(ロ)
(4):(ヨ)
(5):(ヲ)

解説

電気設備技術基準の解釈 第156条(低圧屋内配線の施設場所による工事の種類)に規定される

    1.  電気設備技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事):重量物の圧力又は著しい機械的衝撃を受けるおそれがないように施設すること。
       \(\fbox{合成樹脂管}\)工事に使用できる\(\fbox{合成樹脂管}\)には、CD管、PE管などがある。\(\fbox{合成樹脂管}\)は著しい機械的衝撃や重量物の圧力等に対する保護効果等の点で金属管よりも劣るため、こうした損傷のおそれがないように施設しなければならない。
    2.  電気設備技術基準の解釈 第162条(金属ダクト工事)
       
      \(\fbox{金属ダクト}\)工事は、主に工場内、事務所ビル等の変電室からの引出口等における多数の配線を収める部分の工事に採用されている。\(\fbox{金属ダクト}\)に収める電線の断面積の総和に関する規定がある。また、点検できない隠ぺい場所では使用できない。
    3.  電気設備技術基準の解釈 第164条(ケーブル工事):重量物の圧力又は著しい機械的衝撃を受けるおそれがある箇所に施設する電線には、適当な防護装置を設けること。
       \(\fbox{ケーブル}\)工事は、屋内ではあらゆる場所に利用できる工事方法であるが、施設場所や使用電圧によっては使用できる電線の種類が限定される。電線を金属管に収めることは必ずしも必要でない。
    4.  電気設備技術基準の解釈 第165条(特殊な低圧屋内配線工事)
       \(\fbox{セルラダクト}\)工事は、大形の鉄骨造建造物の床コンクリートの仮枠又は床構造材として使用される波形デッキプレートの溝を閉鎖して使用する方式である。乾燥した場所でのみ使用できる。また、使用電圧が300V以下のみで使用できる。
    5.  電気設備技術基準の解釈 第165条(特殊な低圧屋内配線工事)
       \(\fbox{平形保護層}\)工事は、\(\fbox{平形保護層}\)内に電線を入れ、床面に粘着テープで固定し、タイルカーペット等の下に施設する工事である。\(\fbox{平形保護層}\)の厚さは2mm程度と非常に薄く、床面の任意の位置からコンセントを取り出すことができる。使用電圧300V以下で、点検できる乾燥した場所でのみ使用できる。