// google adsence用 電験2種過去問【2018年電力管理 問2】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2018年電力管理 問2】

2022年8月30日

【変電所】変電所母線結線方式の特徴《記述問題》

 変電所母線などの結線方式には、単母線方式、複母線方式(二重母線方式)、ユニット方式などがあるが、結線方式の選定の一般的な考え方と特徴について、次の問に答えよ。
(1)変電所の結線方式を決定する際に考慮すべきことを三つ述べよ。
(2)単母線方式、複母線方式、ユニット方式について、該当する単線結線図の記号を下図からそれぞれ一つ選べ。
(3)単母線方式、複母線方式について、それぞれの長所・短所を述べよ。

解答と解説はこちら

解答

(1)変電所の結線方式を決定する際に考慮すべきことを三つ述べよ。

  • 送電線事故、母線事故時の系統への影響・供給信頼性
  • 変化する電源、送電線工事に対応する適応性
  • 送電線や変圧器の増設工事における安全性
  • 点検等による停止の難易など系統運用操作の容易性
  • 設置スペースなども含めた経済性

(2)単母線方式、複母線方式、ユニット方式について、該当する単線結線図の記号を下図からそれぞれ一つ選べ。

  • 単母線方式:(ロ)
  • 複母線方式:(イ)
  • ユニット方式:(二)

(3)単母線方式、複母線方式について、それぞれの長所・短所を述べよ。

単母線方式
 所要機器及びスペースが少なくすみ、経済的に有利となる一方で、母線事故があった場合に当該母線が停止となり、また、母線側断路器等の点検のために、全停電となる場合があるなど、供給信頼性は低い。

複母線方式
 母線切換のための断路器、鉄構等の設備が増え、所要面積が増加する一方で、機器点検や系統運用が容易となり、母線事故が発生しても、接続されている送電線や変圧器を他の母線に直ちに変更することができるなど、供給信頼性が高い。

解説

(ハ)は環状母線方式