// google adsence用 電験2種過去問【2012年電力管理 問2】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2012年電力管理 問2】

2022年11月20日

【送電】送電線路での雷事故《記述問題》

 架空地線付き送電線路において発生する雷事故に関し、次の問に答えよ。
(1)雷事故は、発生メカニズムの違いにより、遮へい失敗事故と逆フラッシオーバ事故に大別される。それぞれの事故の発生メカニズムを簡潔に説明せよ。
(2)架空送電線路において発生する雷事故の防止効果を高める対策を三つ挙げ、それぞれについて簡潔に述べよ。

解答と解説はこちら

解答

(1)雷事故は、発生メカニズムの違いにより、遮へい失敗事故と逆フラッシオーバ事故に大別される。それぞれの事故の発生メカニズムを簡潔に説明せよ。

 遮へい失敗事故:
 雷が電力線を直撃してアークホーンにフラッシオーバが発生する。
 逆フラッシオーバ事故:
 架空地線あるいは鉄塔への雷撃によって架空地線あるいは鉄塔の電位が上昇し、架空地線と導体間、又はアークホーンにフラッシオーバが発生する。

(2)架空送電線路において発生する雷事故の防止効果を高める対策を三つ挙げ、それぞれについて簡潔に述べよ。

  1. 架空地線の弛度を電力線のそれより小さくすることで、架空地線と導体間のフラッシオーバを低減する。
  2. 埋設地線、深うち電極及び接地シートなどにより鉄塔の塔脚接地抵抗を低減することで、鉄塔の電位上昇による逆フラッシオーバを低減する。
  3. 架空地線を多条化することで、鉄塔の電位上昇による逆フラッシオーバを低減する。
  4. 系統に過電圧が侵入した場合に、フラッシオーバが継続して送電線が遮断されるのを防止するため、送電用避雷装置を設置する。

解説

なし