電験1種過去問【2024年電力管理 問1】
【水力発電】水力発電所建設計画の策定《計算問題》
水力発電所の建設計画を策定するにあたって,河川流況は極めて重要である。ここに,①,②式の直線近似式で示される図の流況曲線の河川がある。この河川に有効落差H=40mの自流式(流れ込み式)水力発電所を建設したい。
ここで,河川流量X[m3/s]は日数t[日]の関数とし,
0≦t<100のとき:X=30 0.2t ································ ①
100≦t≦365のとき:X=12 0.02t ······························· ②
で示される。この発電所計画において,発電に用いる最大使用水量 Qmax [m³/s]は年間平均流量の2倍とすることとする。
また,水車・発電機の総合効率 η [%]は,使用水量 Q [m³/s]によって変化するものとし,計算の便宜上,以下によって与えられる。
10≦Qのとき:90% ··································· ③
5≦Q<10のとき:60% ··································· ④
Q<5のとき:0% ···································· ⑤
なお,発電出力P[kW]は9.8 P QHで表され,1年間は365日とする。
次の問に答えよ。
(1) この発電所の計画最大出力 Pmax [kW]を求めよ。
(2) この計画において,最大使用水量で発電できる期間の累計発電電力量[kW・h]を求めよ。
(3) この計画において,最大使用水量未満での累計発電電力量[kW・h]を求めよ。
(4) この発電所の計画年間発電電力量W[kW・h]及び計画設備利用率[%]を求めよ。
(5) 上記の結果を踏まえ計画の変更を検討したいが,どのような観点で計画変更を検討するべきかを50字程度以内で述べよ。
但し,落差,効率は変更できないものとする。

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