電験2種過去問【2020年理論 問6】
【電気計測】直流ブリッジを用いた抵抗測定《空所問題》
次の文章は、直流ブリッジを用いた抵抗測定に関する記述である。文中の\fbox{空所欄}に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
図は、ひずみにより微小な抵抗変化を生じるひずみゲージを用いた測定回路である。このような抵抗の測定には、図のような\fbox{(1)}ブリッジの原理が使用される。
図において、直流電圧源をE、回路の電流I_1,I_2とする。ひずみがなく、ひずみゲージの固定抵抗R_1の変化\Delta R_1が\Delta R_1=0の場合、ブリッジの出力電圧V_0をR_1,R,Eを用いて表すと、
V_0=\fbox{(2)} …①
となる。ただし、周囲温度の変化による各抵抗の変化は無視できるものとする。
次に、ひずみが生じ、R_1がR_1+\Delta R_1になった場合を考える。
R_1=Rとなるようなひずみゲージを選べば、①式よりV_0は
V_0=\fbox{(3)} …②
となる。ここで、通常 R_1≫\Delta R_1であることから、②式よりV_0は
V_0≒\fbox{(4)}
となり、\Delta R_1に比例した電圧が得られる。
したがって、R_1=R=100Ω、E=2Vであるとき、ある大きさのひずみにより、0.2%の抵抗増加がR_1に生じたとすれば、\fbox{(5)}mVの出力電圧V_0が得られる。
[問6の解答群]
\small{\begin{array}{ccc} (イ)&ウィーン&(ロ)&ホイートストン&(ハ)&\displaystyle\frac{R_1-R}{2(R_1+R)}E\\ (ニ)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{(2R_1+\Delta R_1)}E&(ホ)&\displaystyle\frac{R_1}{2(R_1+R_1)}E&(ヘ)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{4R}E\\ (ト)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{(4R+2\Delta R_1)}E&(チ)&\displaystyle\frac{R_1-R}{(R_1+R)}E&(リ)&2.0\\ (ヌ)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{(R+\Delta R_1)}E&(ル)&1.0&(ヲ)&シェーリング\\ (ワ)&20.0&(カ)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{R}E&(ヨ)&\displaystyle\frac{\Delta R_1}{2R}E\\ \end{array}}
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