解答
(a):(4)
(b):(3)
解説
(a)定格出力にて1日運転したときに消費する燃料重量の値MF[t]を求める。
定格出力は200MWで、1日運転したときの発電端電力量の熱量QG[J]は
\(\displaystyle Q_G=200\times10^6\times24\times3600\)
\(\displaystyle =17280\times10^9\)[J]
\(\displaystyle =17280\times10^6\)[kJ]
燃料による発熱量QF[kJ]は、使用した燃料重量をMF[t]=MF×103[kg]とすると、石炭の発熱量は28000kJ/kgであるので、
\(\displaystyle Q_F=28000\times M_F\times10^3\)
\(\displaystyle =28M_F\times10^6\)[kJ]
定格出力時の発電端熱効率ηは36%であるので、
発電端熱効率ηは、発電機の発電端電力量の熱量QGと使用燃料の発生熱量QFとの比で表され、
\(\displaystyle η=\frac{Q_G}{Q_F}\times100\)[%]
\(\displaystyle 36=\frac{17280\times10^6}{28M_F\times10^6}\times100\)
\(\displaystyle ∴M_F=\frac{17280\times100}{28\times36}\)
\(\displaystyle =1714\)[t]
(b)定格出力にて1日運転したときに発生する二酸化炭素の重量の値MCO2[t]を求める。
全問より、定格出力にて1日運転したときに消費する燃料重量の値MF[t]は
\(\displaystyle M_F=1714\)[t]
石炭の化学成分は重量比で炭素70%、水素他30%であるので、MF[t]のうち炭素重量MC[t]は
\(\displaystyle M_C=M_F \times 0.7\)
\(\displaystyle =1199.8\)[t]
炭素の酸化反応により、次のとおり二酸化炭素が発生する。
\(\displaystyle C+O_2→CO_2\)
炭素Cの原子量は12、酸素Oの原子量は16であるので、二酸化炭素CO2の原子量は
\(\displaystyle 12+2\times16=44\)
原子の質量は、原子量に比例するので、
炭素Cの原子量12に対して、二酸化炭素CO2の原子量44が発生する。
1日の炭素消費量MC[t]より、二酸化炭素の重量の値MCO2[t]は
\(\displaystyle M_{CO_2}=M_C\times\frac{44}{12}\)
\(\displaystyle =1199.8\times\frac{44}{12}\)
\(\displaystyle =4399\)[t]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません