解答
(4)
解説
RL直列回路へ、時刻t=0[s]から、直流電源V[V]を与えるとき回路に流れる電流i(t)[A]は、
\(\displaystyle i(t)=\frac{V}{R}(1-e^{-\frac{R}{L}t})\text{[A]}\)
となる。
過渡電流の時間変化の指標となる時定数τは、指数(e)係数の逆数であるので
\(\displaystyle τ=\frac{L}{R}\text{[s]}\)
題意では、過渡電流の時定数は、最終電流\(\displaystyle I=\frac{V}{R}\text{[A]}\)の\(\displaystyle (1-e^{-1})≒0.632\)倍すなわち63.2[%]となる時間である。
抵抗値R=1Ωでの最終電流I1[A]は
\(\displaystyle I_1=\frac{V}{R}=V\text{[A]}\)
抵抗値R=2Ωでの最終電流I2[A]は
\(\displaystyle I_2=\frac{V}{R}=\frac{V}{2}\text{[A]}\)
つまり抵抗値R=2Ωでの最終電流I2は、I1の\(\displaystyle\frac{1}{2}\)となる。
抵抗値R=1Ωでの時定数τ1[s]は
\(\displaystyle τ_1=\frac{L}{R}=L\text{[s]}\)
抵抗値R=2Ωでの時定数τ2[s]は
\(\displaystyle τ_2=\frac{L}{R}=\frac{L}{2}\text{[s]}\)
つまり抵抗値R=2Ωでの時定数τ2は、τ1の\(\displaystyle\frac{1}{2}\)となる。
したがって、R=2Ωとしたとき、R=1Ωのときと比べて、
最終電流iL[A]は\(\displaystyle\frac{1}{2}\)となり、
最終電流の63.2[%]となる時間である、時定数は\(\displaystyle\frac{1}{2}\)となる。つまり過渡電流の時間変化は2倍速い。
以上より(4)が正解となる。
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