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電験3種過去問【2022年(上期)機械 問3】

2024年1月16日

【誘導機】三相巻線形誘導電動機の構造《空所問題》

 次の文章は、三相巻線形誘導電動機の構造に関する記述である。
 三相巻線形誘導電動機は、\fbox{(ア)}を作る固定子と回転する部分の巻線形回転子で構成される。
 固定子は、\fbox{(イ)}を円形又は扇形にスロットとともに打ち抜いて、必要な枚数積み重ねて積層鉄心を構成し、その内側に設けられたスロットに巻線を納め、結線して三相巻線とすることにより作られる。
 一方、巻線形回転子は、積層鉄心を構成し、その外側に設けられたスロットに巻線を納め、結線して三相巻線とすることにより作られる。始動時には高い電圧にさらされることや、大きな電流が流れることがあるので、回転子の巻線には、耐熱性や絶縁性に優れた絶縁電線が用いられる。一般的に、小出力用では、ホルマール線や\fbox{(ウ)}などの丸線が、大出力用では、\fbox{(エ)}の平角銅線が用いられる。三相巻線は、軸上に絶縁して設けた3個のスリップリングに接続し、ブラシを通して外部(静止部)の端子に接続されている。この端子に可変抵抗器を接続することにより、\fbox{(オ)}を改善したり、速度制御をすることができる。

 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\small{\begin{array}{cccc} &(ア)&(イ)&(ウ)&(エ)&(オ)\\ \hline(1)&回転磁界&高張力鋼板&ビニル線&エナメル線&効率\\ \hline(2)&回転磁界&電磁鋼板&ビニル線&エナメル線&始動特性\\ \hline(3)&電磁力&電磁鋼板&ビニル線&エナメル線&効率\\ \hline(4)&電磁力&高張力鋼板&ポリエステル線&ガラス巻線&効率\\ \hline(5)&回転磁界&電磁鋼板&ポリエステル線&ガラス巻線&始動特性\\ \hline\end{array}}

解答と解説はこちら

解答

(5)が正しい

解説

 三相巻線形誘導電動機は、\fbox{(ア)回転磁界}を作る固定子と回転する部分の巻線形回転子で構成される。
 固定子は、\fbox{(イ)電磁鋼板}を円形又は扇形にスロットとともに打ち抜いて、必要な枚数積み重ねて積層鉄心を構成し、その内側に設けられたスロットに巻線を納め、結線して三相巻線とすることにより作られる。
 一方、巻線形回転子は、積層鉄心を構成し、その外側に設けられたスロットに巻線を納め、結線して三相巻線とすることにより作られる。始動時には高い電圧にさらされることや、大きな電流が流れることがあるので、回転子の巻線には、耐熱性や絶縁性に優れた絶縁電線が用いられる。一般的に、小出力用では、ホルマール線や\fbox{(ウ)ポリエステル線}などの丸線が、大出力用では、\fbox{(エ)ガラス巻線}の平角銅線が用いられる。三相巻線は、軸上に絶縁して設けた3個のスリップリングに接続し、ブラシを通して外部(静止部)の端子に接続されている。この端子に可変抵抗器を接続することにより、\fbox{(オ)始動特性}を改善したり、速度制御をすることができる。

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