// google adsence用 電験2種過去問【2019年機械 問6】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2019年機械 問6】

2022年8月9日

【照明】放射と光《空所問題》

 次の文章は、放射と光に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 放射とは、電磁波あるいは粒子の形によって伝搬するエネルギーのことである。電磁波の波長範囲は、\(10^{-16}~10^8\)mであり、その波長によって宇宙線、ガンマ線、X線、紫外放射、可視放射(光)、赤外放射、電波などに区分され、それぞれ特有の性質を持っている。このうち人の目に入って、明るさの感覚を生じさせる\(\fbox{(1)}\)mmの波長範囲を可視放射(光)という。
 単位時間にある面を通過する放射エネルギーの量を放射束という。単位はワット[W]又はジュール毎秒[J/s]であり、物理量である。
 放射束に\(\fbox{(2)}\)における人の目の感度(分光視感効率)を乗じた量\(\Phi\)を\(\fbox{(3)}\)といい、単位はルーメン[lm]である。これは、物理量に人の目の感度を乗じた量であることから、心理物理量と呼ばれる。また、この\(\Phi\)は、ある放射体からの分光放射束を\(\Phi_e(\lambda)\)[W/nm]、標準分光視感効率を\(V(\lambda)\)とすれば、次式より求まる。
 \(\Phi=K_m\int_{\lambda_1}^{\lambda_2}V(\lambda)\Phi_e(\lambda)d\lambda\)
 ここで、\(\lambda\)は波長[nm]、\(\lambda_1から\lambda_2\)までは可視放射(光)の波長範囲、\(K_m\)は\(\fbox{(4)}\)であり、その値は約\(\fbox{(5)}\)nmにおいて約683lm/Wである。

[問6の解答群]

\(\small{\begin{array}{ccc}
(イ)&暗所視下&(ロ)&照度&(ハ)&明所視下\\
(ニ)&300~700&(ホ)&555&(ヘ)&380~780\\
(ト)&固有光束係数&(チ)&光束&(リ)&507\\
(ヌ)&400~870&(ル)&薄明視下&(ヲ)&500\\
(ワ)&最大視感効果度&(カ)&光度&(ヨ)&形態係数\\
\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答

\(\small{\begin{array}{cc}
\hline(1)&(ヘ)&380~780\\
\hline(2)&(ハ)&明所視下\\
\hline(3)&(チ)&光束\\
\hline(4)&(ワ)&最大視感効果度\\
\hline(5)&(ホ)&555\\
\hline\end{array}}\)

解説

 放射とは、電磁波あるいは粒子の形によって伝搬するエネルギーのことである。電磁波の波長範囲は、\(10^{-16}~10^8\)mであり、その波長によって宇宙線、ガンマ線、X線、紫外放射、可視放射(光)、赤外放射、電波などに区分され、それぞれ特有の性質を持っている。このうち人の目に入って、明るさの感覚を生じさせる\(\fbox{(ヘ)380~780}\)mmの波長範囲を可視放射(光)という。
 単位時間にある面を通過する放射エネルギーの量を放射束という。単位はワット[W]又はジュール毎秒[J/s]であり、物理量である。
 放射束に\(\fbox{(ハ)明所視下}\)における人の目の感度(分光視感効率)を乗じた量\(\Phi\)を\(\fbox{(チ)光束}\)といい、単位はルーメン[lm]である。これは、物理量に人の目の感度を乗じた量であることから、心理物理量と呼ばれる。また、この\(\Phi\)は、ある放射体からの分光放射束を\(\Phi_e(\lambda)\)[W/nm]、標準分光視感効率を\(V(\lambda)\)とすれば、次式より求まる。
 \(\Phi=K_m\int_{\lambda_1}^{\lambda_2}V(\lambda)\Phi_e(\lambda)d\lambda\)
 ここで、\(\lambda\)は波長[nm]、\(\lambda_1から\lambda_2\)までは可視放射(光)の波長範囲、\(K_m\)は\(\fbox{(ワ)最大視感効果度}\)であり、その値は約\(\fbox{(ホ)555}\)nmにおいて約683lm/Wである。