// google adsence用 電験2種過去問【2020年電力管理 問5】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2020年電力管理 問5】

2022年8月30日

【送電】特高圧架空電線路による電磁誘導障害《記述問題》

 特別高圧架空電線路による電磁誘導障害について、次の問いに答えよ。
(1)電磁誘導作用により通信線に誘起される電圧の種類を二つ挙げ、それぞれの発生原理について、簡潔に説明せよ。
(2)電磁誘導障害の防止対策のうち、架空電線路側の対策について、二つ答えよ。

解答と解説はこちら

解答

(1)電磁誘導作用により通信線に誘起される電圧の種類を二つ挙げ、それぞれの発生原理について、簡潔に説明せよ。

 以下から二つ記載されていればよい。
(電圧の種類)
 ①異常時誘導電圧
 ②常時誘導電圧
 ③誘導雑音電圧
(発生原理)
 ①異常時誘導電圧:
 送電線に一線地絡事故が発生した場合に地絡電流が大地帰路電流となって流れることにより、隣接する通信線路と大地間に誘起される電圧
 ②常時誘導電圧:
 送電線の常時運転時に、各相の負荷電流の不平衡や各相導体と通信線の距離の不整合によって誘起される電圧
 ③誘導雑音電圧:
 送電線に流れる常時の高調波電流に起因して生じる電圧

(2)電磁誘導障害の防止対策のうち、架空電線路側の対策について、二つ答えよ。

 以下の主な対策から二つ記載されていればよい。
 ①架空地線の定数を増やす。
 ②架空地線に導電率のよい鋼心イ合アルミより線やアルミ被鋼より線を使用する。
 ③送電線をねん架する。
 ④送電系統の保護継電方式に高速遮断方式を採用する。
 ⑤遮へい線を設置する。
 ⑥送電線のルートを変更し、お互いの離隔距離を大きくする。
 ⑦中性点抵抗接地方式の抵抗値を大きくする。
 ⑧中性点接地方式に消弧リアクトル接地方式を採用する。

解説

なし