電験2種過去問【2021年電力 問7】

【配電】配電線の事故要因《空所問題》

 次の文章は、配電線の保護に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 我が国の配電線は架空線が多く、年度により若干の差異はあるものの雷、風水害、氷雪、\(\fbox{(1)}\)などの自然災害の影響を大きく受けることが多く、約半数を占める。その他の事故の要因としては、設備不備、保守不備や自動車の衝突、クレーン車接触などの故意過失、\(\fbox{(2)}\)の接触が主な原因としてあげられる。
 一方で、地中線は都市の美観、\(\fbox{(3)}\)の観点などから都市部を中心に増加しており、主な事故の原因は道路工事における故意過失や設備不備、保守不備があげられる。
 下表は、高圧配電線の事故の種類、事故時に動作する保護装置、事故の主な原因についてまとめたものである。

表 高圧配電線の事故

事故の種類 動作する保護装置 事故の内容 主な事故の原因
短絡事故 過電流リレー 線間短絡
  • 自然災害
  • 自動車衝突による短絡
  • 機器内不良による接触(高圧線に接続されているもの)
  • \(\fbox{(4)}\)の倒壊による短絡
  • 道路工事による損傷(地中線)
  • その他
異相地絡事故 過電流リレー 線間短絡
  • 自然災害のうち特に\(\fbox{(5)}\)
地絡リレー 地絡
地絡事故 地絡リレー 地絡
  • 自然災害
  • 自動車衝突による断線
  • 機器内不良による接触(高圧線に接続されているもの)
  • \(\fbox{(2)}\)の接触
  • テレビアンテナ、看板接触による損傷
  • 道路工事による損傷(地中線)
  • クレーン車誤操作による接触
  • その他

[問7の解答群]
(イ)\( \displaystyle \text{スリートジャンプ}\)  (ロ)\( \displaystyle \text{支持物}\)  (ハ)\( \displaystyle \text{混触}\)

(ニ)\( \displaystyle \text{雷による碍子の亀裂}\) (ホ)\( \displaystyle \text{防犯上}\)  (ヘ)\( \displaystyle \text{台風によるトラッキング}\)

(ト)\( \displaystyle \text{雪害による断線}\)   (チ)\( \displaystyle \text{架空地線}\) (リ)\( \displaystyle \text{炭化}\)

(ヌ)\( \displaystyle \text{塩害}\)        (ル)\( \displaystyle \text{防災上}\)  (ヲ)\( \displaystyle \text{樹木鳥獣}\)

(ワ)\( \displaystyle \text{絶縁体}\)       (カ)\( \displaystyle \text{経済性}\)  (ヨ)\( \displaystyle \text{トリーイング}\)

解答と解説はこちら

解答

(1):(ヌ)
(2):(ヲ)
(3):(ル)
(4):(ロ)
(5):(ニ)

解説

 我が国の配電線は架空線が多く、年度により若干の差異はあるものの雷、風水害、氷雪、\(\fbox{塩害}\)などの自然災害の影響を大きく受けることが多く、約半数を占める。その他の事故の要因としては、設備不備、保守不備や自動車の衝突、クレーン車接触などの故意過失、\(\fbox{樹木鳥獣}\)の接触が主な原因としてあげられる。
 一方で、地中線は都市の美観、\(\fbox{防災上}\)の観点などから都市部を中心に増加しており、主な事故の原因は道路工事における故意過失や設備不備、保守不備があげられる。
 下表は、高圧配電線の事故の種類、事故時に動作する保護装置、事故の主な原因についてまとめたものである。

表 高圧配電線の事故

事故の種類 動作する保護装置 事故の内容 主な事故の原因
短絡事故 過電流リレー 線間短絡
  • 自然災害
  • 自動車衝突による短絡
  • 機器内不良による接触(高圧線に接続されているもの)
  • \(\fbox{支持物}\)の倒壊による短絡
  • 道路工事による損傷(地中線)
  • その他
異相地絡事故 過電流リレー 線間短絡
  • 自然災害のうち特に\(\fbox{雷による碍子の亀裂}\)
地絡リレー 地絡
地絡事故 地絡リレー 地絡
  • 自然災害
  • 自動車衝突による断線
  • 機器内不良による接触(高圧線に接続されているもの)
  • \(\fbox{樹木鳥獣}\)の接触
  • テレビアンテナ、看板接触による損傷
  • 道路工事による損傷(地中線)
  • クレーン車誤操作による接触
  • その他