電験1種過去問【2009年機械制御 問1】
【誘導機】単相誘導電動機、等価回路、単位法、同期ワット《計算問題》
次の文章は、単相誘導電動機に関する記述である。文中の【 】の(1)から(3)については、最も適切な語句又は式を解答群の中から選び、その記号を答案用紙に、また、(4)から(7)については値を求め答案用紙に記入しなさい。
単相誘導電動機の単相巻線に交流電流を流すと交番磁界が発生する。この交番磁界は互いに反対方向に同期速度で回転し、大きさが交番磁界の\(\frac{1}{2}\)である二つの回転磁界に分解できる。回転子が静止しているとき、これらの回転磁界は互いに逆方向のトルクを生じさせるので、始動トルクは零となる。しかし、どちらかの方向に少し回してやると回転子はその方向に加速し、同期速度に近い速度で定常運転に入る。
単相誘導電動機は、互いに反対方向に回転する二つの回転磁界が存在することから、回転子が機械的に直結され、回転磁界の回転方向が異なる二つの同じ二相誘導電動機と考え、その等価回路は図のように表すことができる。等価回路の A の部分は回転子の回転方向と同方向にトルクを発生する【(1)】電動機、B の部分は回転方向と逆方向のトルクを発生する【(2)】電動機の等価回路である。【(1)】電動機の滑りを s とするとき、【(2)】電動機の滑り sN は【(3)】となる。
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