解答
(4)が正しい
解説
三相かご形誘導電動機の簡易等価回路に関する問題です。しっかり理解しておけば、このような変化球のような問題にも対応できます。
題意での,滑り 0.01 で定格運転(二次電流 I [A] )しているときの,簡易等価回路( 1 相分)の二次抵抗を r₂’ [Ω] とする。このときの,二次回路の損失 Pc2 [W] は
\(\ \ \ \displaystyle P_{c2}= 3I^2r_2′ …➀\\
\\
\)
題意より,二次回路の抵抗を R₂’ [Ω] へと大きくしたところ,二次回路の損失は 30 倍に増加した。このとき,二次電流 I [A] は一定であるので,
\(\ \ \ \displaystyle 30P_{c2}= 3I^2R_2′ …➁\\
\\
\)
式➀,➁より,
\(\ \ \ \displaystyle 30(3I^2r_2′)= 3I^2R_2’\\
\ \ \ R_2’=30r_2’\\
\\
\)
二次回路の抵抗を大きくした後の,電動機の滑り s は,すべりの比例推移より
\(\ \ \ \displaystyle \frac{r_2′}{0.01}=\frac{R_2′}{s}\\
\ \ \ ∴\displaystyle \frac{r_2′}{0.01}=\frac{30r_2′}{s}\\
\ \ ∴s=0.3\\
\)
以上より,定格出力 Po2 と,二次抵抗を R₂’ [Ω] へと大きくしたときの出力 Po2′ の比は,二次出力と二次銅損と滑りの関係から以下のようになる。
\(\ \ \ \displaystyle \frac{P_{o2}’}{P_{o2}}=\frac{\frac{(1-0.3)30P_{c2}}{0.3}}{\frac{(1-0.01)P_{c2}}{0.01}}\\
\ \ \ \displaystyle =0.707\\
\\
\)
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