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電験3種過去問【2018年電力 問8】

2025年5月25日

【配電】単相変圧器のΔ接続による負荷電力計算《計算問題》

 図のように,単相の変圧器 3 台を一次側,二次側ともに Δ 結線し,三相対称電源とみなせる配電系統に接続した。変圧器の一次側の定格電圧は 6600 V,二次側の定格電圧は 210 V である。二次側に三相平衡負荷を接続したときに,一次側の線電流 20 A,二次側の線間電圧 200 V であった。負荷に供給されている電力 [kW] として,最も近いものを次の (1) ~ (5) のうちから一つ選べ。ただし,負荷の力率は 0.8 とする。なお,変圧器は理想変圧器とみなすことができ,線路のインピーダンスは無視することができる。

\(\small{\begin{array}{cccc} (1)58&(2)101&(3)174&(4)218&(5)302\\ \end{array}}\)


「出典:平成30年度第三種電気主任技術者試験(電力)」

解答と解説はこちら

解答

(3)が正しい。

解説

 一見複雑そうですが、単なる三相変圧器の電力計算です。

 変圧器の変圧比 n は,
 \(n=\frac{6600}{210}=31.4\)
二次側の線間電圧は 200 V なので、一次側の線間電圧は
 \(31.4\times200=6280\)[V]

 負荷に供給される電力は

\(P=\sqrt3\times6280\times20\times0.8\\ \ \ =174,037[W]\)

 求める負荷への供給電力の値は、174[kW]となる。

追加学習は配電の学習帳

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