解答
(5)
解説
ブリッジ回路の検流計に電流が流れない、平衡条件を満足するには
\(\displaystyle R_2 R_x=R_1 R_3\)
となる。つまり、平衡条件を満足するときの未知の抵抗Rx[Ω]は、
\(\displaystyle R_x=\frac{R_1 R_3}{R_2}\)
題意より、既知抵抗R1、R2、R3の各誤差は\(\displaystyle ΔR_1=ε_1 R_1\)、\(\displaystyle ΔR_2=ε_2 R_2\)、\(\displaystyle ΔR_3=ε_3 R_3\)となる。
未知抵抗Rx[Ω]の誤差は、既知抵抗R1、R2、R3の各誤差からの影響のみであるので、誤差を含めた未知抵抗の値Rxε[Ω]は
\(\displaystyle R_{xε}=\frac{(R_1+ΔR_1)(R_3+ΔR_3)}{R_2+ΔR_2}\)
\(\displaystyle =\frac{(R_1+ε_1 R_1)(R_3+ε_3 R_3)}{R_2+ε_2 R_2}\)
\(\displaystyle =\frac{(R_1(1+ε_1))(R_3(1+ε_3))}{R_2(1+ε_2)}\)
\(\displaystyle =\frac{R_1 R_3}{R_2}\frac{(1+ε_1)(1+ε_3)}{1+ε_2}\)
\(\displaystyle =R_x\frac{(1+ε_1)(1+ε_3)}{1+ε_2}\)
したがって、未知抵抗の誤差率\(\displaystyle ε_x\)は
\(\displaystyle ε_x=\frac{R_{xε} -R_x}{R_x}\)
\(\displaystyle =\frac{R_x\frac{(1+ε_1)(1+ε_3)}{1+ε_2} -R_x}{R_x}\)
\(\displaystyle =\frac{R_x(\frac{(1+ε_1)(1+ε_3)}{1+ε_2} -1)}{R_x}\)
\(\displaystyle =\frac{(1+ε_1)(1+ε_3)}{1+ε_2} -1\)
\(\displaystyle =\frac{(1+0.01)(1+0.02)}{1-0.01}-1\)
\(\displaystyle =0.041\)
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