解答
(a):(3)
(b):(2)
解説
(a)定格出力300[MW]で30日間連続運転したときの送電端電力量[MW・h]の値を求める。ただし、所内率は5[%]とする。
定格出力300[MW]で、24[h]×30日間連続で運転したときの発電端電力量W30D[MW・h]は
\(\displaystyle W_{30D}=300\times24\times30\)
\(\displaystyle =216000\)[MW・h]
送電端電力量W[MW・h]は、発電端電力量W30D[MW・h]から所内率を差し引いたものであるので、
\(\displaystyle W=W_{30D}\times(1-\frac{5}{100})\)
\(\displaystyle =205200\)[MW・h]
(b)1日の間に下表に示すような運転を行ったとき、発熱量は28000[kJ/kg]の石炭を1700[t]消費した。この1日の間の発電端熱効率[%]の値を求める。
時刻 |
発電端出力[MW] |
0時~8時 |
150 |
8時~13時 |
240 |
13時~20時 |
300 |
20時~24時 |
150 |
各時間帯の発電端出力から、発電端で発生したそれぞれの熱量を求める。
0時~8時の8時間、150[MW]の出力で運転したときの発生熱量Q8[J]は
\(\displaystyle Q_8=150\times10^6\times8\times60\times60\)
\(\displaystyle =4320\times10^9\)[J]
\(\displaystyle =4320\times10^6\)[kJ]
8時~13時の5時間、240[MW]の出力で運転したときの発生熱量Q5[J]は
\(\displaystyle Q_5=240\times10^6\times5\times60\times60\)
\(\displaystyle =4320\times10^9\)[J]
\(\displaystyle =4320\times10^6\)[kJ]
13時~20時の7時間、300[MW]の出力で運転したときの発生熱量Q7[J]は
\(\displaystyle Q_7=300\times10^6\times7\times60\times60\)
\(\displaystyle =7560\times10^9\)[J]
\(\displaystyle =7560\times10^6\)[kJ]
20時~24時の4時間、150[MW]の出力で運転したときの発生熱量Q4[J]は
\(\displaystyle Q_4=150\times10^6\times4\times60\times60\)
\(\displaystyle =2160\times10^9\)[J]
\(\displaystyle =2160\times10^6\)[kJ]
上記より、1日の間に発電端出力より発生した熱量QG[kJ]は、
\(\displaystyle Q_G=Q_8+Q_5+Q_7+Q_4\)
\(\displaystyle =(4320+4320+7560+2160)\times10^6\)[kJ]
\(\displaystyle =183.6\times10^9\)[kJ]
使用燃料による熱量をQF[kJ]は、28000[kJ/kg]の石炭を1700[t](1700×103[kg])使用したので
\(\displaystyle Q_F=28000\times1700\times10^3\)
\(\displaystyle =476\times10^9\)[kJ]
発電端熱効率η[%]は以下で与えられる。
\(\displaystyle η=\frac{Q_G}{Q_F}\times100\)[%]
\(\displaystyle =\frac{183.6\times10^9}{476\times10^9}\times100\)[%]
\(\displaystyle =38.5\)[%]
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