// google adsence用 電験3種過去問【2010年電力 問10】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2010年電力 問10】

2022年4月24日

【送電】架空電線の振動に関する記述《空所問題》

 架空電線が電線と直角方向に毎秒数メートル程度の風を受けると、電線の後方に渦を生じて電線が上下に振動することがる。これを微風振動といい、これが長時間継続すると電線の支持点付近で断線する場合もある。微風振動は【(ア)】電線で、径間が【(イ)】ほど、また、張力が【(ウ)】ほど発生しやすい。対策としては、電線にダンパを取り付けて振動そのものを抑制したり、断線防止策として支持点近くをアーマロッドで補強したりする。電線に翼型に付着した氷雪に風が当たると、電線に揚力が働き複雑な振動が生じる。これを【(エ)】といい、この振動が激しくなると相間短絡事故の原因となる。主な防止策として、相間スペーサの取り付けがある。また、電線に付着した氷雪が落下したときに発生する振動は【(オ)】と呼ばれ、相間短絡防止策としては、電線配置にオフセットを設けることなどがある。

 上記の記述中の空白個所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる語句として、正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

  (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ)
(1) 軽い 長い 大きい ギャロッピング スリートジャンプ
(2) 重い 短い 小さい スリートジャンプ ギャロッピング
(3) 軽い 短い 小さい ギャロッピング スリートジャンプ
(4) 軽い 長い 大きい スリートジャンプ ギャロッピング
(5) 重い 長い 大きい ギャロッピング スリートジャンプ

解答と解説はこちら

解答 

(1)

解説

 架空電線が電線と直角方向に毎秒数メートル程度の風を受けると、電線の後方に渦を生じて電線が上下に振動することがる。これを微風振動といい、これが長時間継続すると電線の支持点付近で断線する場合もある。微風振動は(ア)軽い電線で、径間が(イ)長いほど、また、張力が(ウ)大きいほど発生しやすい。対策としては、電線にダンパを取り付けて振動そのものを抑制したり、断線防止策として支持点近くをアーマロッドで補強したりする。電線に翼型に付着した氷雪に風が当たると、電線に揚力が働き複雑な振動が生じる。これを(エ)ギャロッピングといい、この振動が激しくなると相間短絡事故の原因となる。主な防止策として、相間スペーサの取り付けがある。また、電線に付着した氷雪が落下したときに発生する振動は(オ)スリートジャンプと呼ばれ、相間短絡防止策としては、電線配置にオフセットを設けることなどがある。