電験2種過去問【2011年電力管理 問2】
2022年11月20日
【送電】中性点接地方式の特徴《記述問題》
6.6[kV]以上154[kV]以下の送配電系統においては中性点接地方式として、主に抵抗接地方式と非接地方式がある。一線地絡事故に対するそれぞれの方式の特徴について両者を比較し、次の点に関して述べよ。
(1)事故点の電流
(2)事故時の健全相電圧
(3)事故検出
(4)誘導障害
解答
(1)事故点の電流
非接地系統に一線地絡事故が発生した場合、中性点に電流が流れないため、事故電流は健全相と対地間の浮遊容量を介して流れる小さな電流となる。
これに対して抵抗接地系統では事故点までの線路、中性点接地抵抗、事故点抵抗による閉回路が構成されるため、大きな電流が流れる。
(2)事故時の健全相電圧
非接地系統において一線地絡事故が発生したときは事故電流がほとんど流れないため、線間電圧は事故の影響を受けない。このため、事故相が大地電圧となり中性点電圧が事故相の分上昇し、健全相の相電圧は線間電圧がそのまま反映されることになる。すなわち、事故後の健全相の相電圧は電源電圧が対象三相の場合は事故前の√3倍となるが、更に大きな電圧が発生する場合もある。
これに対して抵抗接地系統に一線地絡事故が発生したときは、中性点の電圧上昇は事故電流と中性点接地抵抗の積によって与えられる値となるため、健全相の相電圧上昇は、接地抵抗値を小さくすることで抑えられる。
(3)事故検出
非接地系統において一線地絡事故が発生したときは事故電流が小さく、通常の運用電流以下であるため、過電流リレーや方向距離リレーによる事故検出は不可能であり、地絡過電圧リレー、地絡方向リレーにより検出される。
これに対して抵抗接地方式では過電流リレーや方向距離リレーを含む各種のリレーが機能する。
(4)誘導障害
非接地系統において一線地絡事故が発生したときは大地帰路電流が小さいため、他の通信線などへの誘導障害はほとんど起こらない。
これに対して抵抗接地系統に一線地絡事故が発生したときは、大きな事故電流が大地帰路電流として流れるため、誘導障害が発生する可能性がある。
解説
なし
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