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電験2種過去問【2022年電力 問1】

2022年12月10日

【発電機】水素冷却発電機に関する記述《空所問題》

 次の文章は、水素冷却発電機に関する記述である。文中の\fbox{空所欄}に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 大容量タービン発電機の冷却方式には、冷却媒体に水素ガスを用いる水素冷却が多く採用されている。
 水素冷却発電機は、空気冷却発電機に対して次の特徴がある。

  1.  \fbox{(1)}が減少することで、発電機効率が向上する。
  2.  水素は\fbox{(2)}が大きいので、冷却効果が向上する。
  3.  水素は空気より絶縁物に対して不活性であり、\fbox{(3)}が高いために、絶縁物の劣化が少ない。

 一方、水素と空気の混合ガスは引火、爆発の危険があるので、これを防ぐため水素純度を\fbox{(4)}以上に維持すること、固定子枠を耐爆構造としなければならないこと、軸貫通部の水素漏れを防止するために軸受けの内部に\fbox{(5)}制御装置を設ける必要があることなど、取り扱いも慎重にしなければならない。

[問1の解答群]

\small{\begin{array}{ccc} (イ)&85%   &(ロ)&コロナ発生電圧&(ハ)&風損 \\ (ニ)&電圧変動率&(ホ)&銅損     &(ヘ)&75% \\ (ト)&ガス   &(チ)&熱伝導率   &(リ)&潜熱 \\ (ヌ)&90%   &(ル)&冷却水    &(ヲ)&鉄損 \\ (ワ)&絶縁抵抗 &(カ)&密封油    &(ヨ)&膨張率\\ \end{array}}

解答と解説はこちら

解答

\small{\begin{array}{cc} \hline(1)&(ハ)&風損 \\ \hline(2)&(チ)&熱伝導率 \\ \hline(3)&(ロ)&コロナ発生電圧\\ \hline(4)&(ヌ)&90%\\ \hline(5)&(カ)&密封油 \\ \hline\end{array}}

解説

 大容量タービン発電機の冷却方式には、冷却媒体に水素ガスを用いる水素冷却が多く採用されている。
 水素冷却発電機は、空気冷却発電機に対して次の特徴がある。

  1.  \fbox{(ハ)風損}が減少することで、発電機効率が向上する。
  2.  水素は\fbox{(チ)熱伝導率}が大きいので、冷却効果が向上する。
  3.  水素は空気より絶縁物に対して不活性であり、\fbox{(ロ)コロナ発生電圧}が高いために、絶縁物の劣化が少ない。

 一方、水素と空気の混合ガスは引火、爆発の危険があるので、これを防ぐため水素純度を\fbox{(ヌ)90%}以上に維持すること、固定子枠を耐爆構造としなければならないこと、軸貫通部の水素漏れを防止するために軸受けの内部に\fbox{(カ)密封油}制御装置を設ける必要があることなど、取り扱いも慎重にしなければならない。