// google adsence用 電験1種過去問【2012年電力 問4】 | 電気主任技術者のいろは

電験1種過去問【2012年電力 問4】

2024年4月14日

【配電】スポットネットワーク配電方式の特徴に関する記述《空所問題》

 次の文章は、スポットネットワーク配電方式の特徴に関する記述である。文中の【   】、に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 スポットネットワーク配電方式は、複数の配電線から分岐線をいずれも【(1)】引き込みし、それぞれ受電用【(2)】を経てネットワーク変圧器に接続される。各低圧部はネットワークプロテクタを経て並列に接続し、ネットワーク母線を構成する。
 ネットワークプロテクタは、プロテクタ遮断器、プロテクタヒューズ及び保護リレーから構成され、逆電力遮断特性、差電圧投入特性、無電圧投入特性の三つの特性を備えている。
 このうち、差電圧投入特性とは、逆電力遮断により、プロテクタ遮断器が開放され、かつネットワーク母線が充電されている状態で、プロテクタ遮断器の変圧器側の電圧がネットワーク母線側の電圧【(3)】、かつ適正な位相にあるとき、その差電圧と位相差を検出してプロテクタ遮断器を投入する特性をいう。
 一般に、スポットネットワーク方式は、高圧又は特別高圧側は多回線で供給するため、供給路の1回線が停電しても無停電供給が可能であり、信頼度が高い。ただし、負荷に大きな【(4)】を発生する回転機があると逆電力によりネットワークプロテクタが不必要な動作をするおそれがある。この対策として、多回線同時に逆電力が発生した場合は保護リレーを【(5)】とか、ダミー負荷で【(4)】を消費するなどの方法がある。

[問4の解答群]
解答と解説はこちら

解答

(1):(ニ)
(2):(ヌ)
(3):(ヲ)
(4):(ヘ)
(5):(ハ)

解説

 スポットネットワーク配電方式は、複数の配電線から分岐線をいずれも【(1)T】引き込みし、それぞれ受電用【(2)断路器】を経てネットワーク変圧器に接続される。各低圧部はネットワークプロテクタを経て並列に接続し、ネットワーク母線を構成する。
 ネットワークプロテクタは、プロテクタ遮断器、プロテクタヒューズ及び保護リレーから構成され、逆電力遮断特性、差電圧投入特性、無電圧投入特性の三つの特性を備えている。
 このうち、差電圧投入特性とは、逆電力遮断により、プロテクタ遮断器が開放され、かつネットワーク母線が充電されている状態で、プロテクタ遮断器の変圧器側の電圧がネットワーク母線側の電圧【(3)より高く】、かつ適正な位相にあるとき、その差電圧と位相差を検出してプロテクタ遮断器を投入する特性をいう。
 一般に、スポットネットワーク方式は、高圧又は特別高圧側は多回線で供給するため、供給路の1回線が停電しても無停電供給が可能であり、信頼度が高い。ただし、負荷に大きな【(4)回生電力】を発生する回転機があると逆電力によりネットワークプロテクタが不必要な動作をするおそれがある。この対策として、多回線同時に逆電力が発生した場合は保護リレーを【(5)ロックする】とか、ダミー負荷で【(4)回生電力】を消費するなどの方法がある。

 スポットネットワーク方式の特徴に関する記述です。類題の多い分野です。一種レベルの受験者にとっては容易な内容であると思います。ネットワークプロテクタに要求される三特性もしっかり理解しておきましょう。


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