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電験2種過去問【2019年電力 問7】

2022年6月4日

【送電】直流送電方式の利点と課題《空所問題》

 次の文章は、直流送電方式の利点と課題に関する記述である。文中の\fbox{空所欄}に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 洋上風力や離島と本土系統を直流送電で連系する場合には、交流送電における海底ケーブルの\fbox{(1)}の制約を受けずに送電電力を高めることができ、誘電体損失も小さいという特徴がある。また、架空送電においては、直流は交流に比べ対地電圧を低くすることができ、一般に鉄塔の高さを低くすることができる。例えば、交流送電と直流送電において、送電電力及び送電損失がそれぞれ等しい場合、直流中性点接地2線式(双極式)における送電線の対地電圧は、交流三相3線式の対地波高電圧に比べて\fbox{(2)}倍となる。ただし、各導体の抵抗の値は同じで、交流の場合、力率は1とする。
 一方で、交直変換装置を必要とし、交流系統の電圧で転流動作を行う\fbox{(3)}変換器を用いる場合には、常に\fbox{(4)}を消費する。このため、交流側には\fbox{(4)}を補償する設備が必要である。直流は交流のように電流零点を通過しないため、事故電流を抑制又は遮断するには、交直変換装置の制御により行うか、大容量高電圧の\fbox{(5)}が必要となる。

[問7の解答群]

\small{\begin{array}{ccc} (イ)&有効電力  &(ロ)&直流リアクトル&(ハ)&ジュール熱\\ (ニ)&進み無効電力&(ホ)&充電電流   &(ヘ)&\displaystyle\frac{1}{\sqrt2}\\ (ト)&\displaystyle\frac{1}{2}&(チ)&電食     &(リ)&直流遮断器\\ (ヌ)&遅れ無効電力&(ル)&他励式    &(ヲ)&周波数  \\ (ワ)&直流断路器 &(カ)&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}   &(ヨ)&自励式  \\ \end{array}}

解答と解説はこちら

解答

\small{\begin{array}{cc} \hline(1)&(ホ)&充電電流  \\ \hline(2)&(カ)&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}\\ \hline(3)&(ル)&他励式   \\ \hline(4)&(ヌ)&遅れ無効電力\\ \hline(5)&(リ)&直流遮断器 \\ \hline\end{array}}

解説

 洋上風力や離島と本土系統を直流送電で連系する場合には、交流送電における海底ケーブルの\fbox{(ホ)充電電流}の制約を受けずに送電電力を高めることができ、誘電体損失も小さいという特徴がある。また、架空送電においては、直流は交流に比べ対地電圧を低くすることができ、一般に鉄塔の高さを低くすることができる。例えば、交流送電と直流送電において、送電電力及び送電損失がそれぞれ等しい場合、直流中性点接地2線式(双極式)における送電線の対地電圧は、交流三相3線式の対地波高電圧に比べて(カ)\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}倍となる。ただし、各導体の抵抗の値は同じで、交流の場合、力率は1とする。
 一方で、交直変換装置を必要とし、交流系統の電圧で転流動作を行う\fbox{(ル)他励式}変換器を用いる場合には、常に\fbox{(ヌ)遅れ無効電力}を消費する。このため、交流側には\fbox{(ヌ)遅れ無効電力}を補償する設備が必要である。直流は交流のように電流零点を通過しないため、事故電流を抑制又は遮断するには、交直変換装置の制御により行うか、大容量高電圧の\fbox{(リ)直流遮断器}が必要となる。