解答
(a)の解答:(4)
(b)の解答:(1)
解説
(a)誘導電動機の二次入力をP2、二次銅損をPC2、二次出力POとすると、これらの関係は以下のようになる。
P2:PC2:PO=1:s:1-s
つまり、二次入力をP2と二次出力POの関係はP2:PO=1:1-sとなるので、PO=(1-s)P2の関係が成り立つ。二次出力POは機械出力≒定格出力であるので、PO=45kW、すべりs=0.02を代入すると、
45(1-0.02)P2 ∴P2=45/0.98=45.9[kW]
つまり、二次入力P2は46kWとなる。
(b)誘導電動機のトルクT[N・m]、回転速度をN[min-1]、二次出力(機械出力)Po[W]とすると
Po=ωT=2πN/60×T
T=60Po/(2πN)
また、誘導電動機の回転速度N=2πf/p×(1-s)[min-1](ここでfは電源周波数、pは極数、sはすべり)で与えられる。
60Hz運転時の定格回転数N60は
N60=2πf/p×(1-s)=2π×60/4×(1-0.02)=92.4[min-1]
60Hz運転時の定格出力トルクT60は
T60=60Po/(2πN60)=60×45×103/(2π×92.4)=4650[N・m]
50Hz運転時の定格回転数N50は、題意より
N50=2πf/p×(1-s)=2π×50/4×(1-0.05)=74.6[min-1]
題意より、50Hz運転時の定格出力トルクT50は、T60=4650[N・m]と等しいので
T50=T60=4650=60Po/(2πN50)=60Po/(2π×74.6)
∴Po=2π×74.6×4650/60=36326[W]
つまり、60Hz運転時の定格トルク出力と等しい出力のときの、50Hz運転時の定格出力は36kWとなる。
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