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電験3種過去問【2024年(上期)機械 問3】

2025年7月10日

【誘導機】三相誘導機の回転原理と発生トルク《空所問題》

 次の文章は,三相の誘導機に関する記述である。

 固定子の励磁電流による同期速度の (ア) と回転子との速度の差(相対速度)によって回転子に電圧が発生し,その電圧によって回転子に電流が流れる。トルクは回転子の電流と磁束とで発生するので,トルク特性を制御するため,巻線形誘導機では回転子巻線の回路をブラシと (イ) で外部に引き出して二次抵抗値を調整する方式が用いられる。回転子の回転速度が停止 (滑り s=1) から同期速度 (滑り s=0) の間,すなわち,1>s>0 の運転状態では,磁束を介して回転子の回転方向にトルクが発生するので誘導機は (ウ) となる。回転子の速度が同期速度より高速の場合,磁束を介して回転子の回転方向とは逆の方向にトルクが発生し,誘導機は (エ) となる。

 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 

\(\small{\begin{array}{cccc} &(ア)&(イ)&(ウ)&(エ)\\ \hline(1)&交番磁界&スリップリング&電動機&発電機\\ \hline(2)&交番磁界&整流子&発電機&電動機\\ \hline(3)&回転磁界&スリップリング&電動機&発電機\\ \hline(4)&回転磁界&スリップリング&発電機&電動機\\ \hline(5)&交番磁界&整流子&電動機&発電機\\ \hline\end{array}}\)


「出典:令和6年度上期第三種電気主任技術者試験(機械)」

解答と解説はこちら

解答

(3)が正しい。

解説

 電験3種過去問【2010年機械 問3】と同じ問題です。

 固定子の励磁電流による同期速度の(ア)回転磁界と回転子との速度の差(相対速度)によって回転子に電圧が発生し,その電圧によって回転子に電流が流れる。トルクは回転子の電流と磁束とで発生するので,トルク特性を制御するため,巻線形誘導機では回転子巻線の回路をブラシと(イ)スリップリングで外部に引き出して二次抵抗値を調整する方式が用いられる。回転子の回転速度が停止 (滑り s=1) から同期速度 (滑り s=0) の間,すなわち,1>s>0 の運転状態では,磁束を介して回転子の回転方向にトルクが発生するので誘導機は(ウ)電動機となる。回転子の速度が同期速度より高速の場合,磁束を介して回転子の回転方向とは逆の方向にトルクが発生し,誘導機は(エ)発電機となる。


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