// google adsence用 電験3種過去問【2020年電力 問2】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2020年電力 問2】

2022年4月24日

【火力発電】復水器に関する知識《空所問題》

 次の文章は、汽力発電所の復水器の機能に関する記述である。
 汽力発電所の復水器は蒸気タービン内で仕事を取り出した後の【(ア)】蒸気を冷却して凝縮させる装置である。復水器内部の真空度を【(イ)】保持してタービンの【(ア)】圧力を【(ウ)】させることにより、【(エ)】の向上を図ることができる。なお、復水器によるエネルギー損失は熱サイクルの中で最も【(オ)】。

 上記の記述中の空白個所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ)
(1) 抽気 低く 上昇 熱効率 大きい
(2) 排気 高く 上昇 利用率 小さい
(3) 排気 高く 低下 熱効率 大きい
(4) 抽気 高く 低下 熱効率 小さい
(5) 排気 低く 停止 利用率 大きい

解答と解説はこちら

解答 

(3)

解説

 復水器は蒸気タービン等で仕事を取り出した後の(ア)排気蒸気を冷却して凝縮させる装置である。復水器内部の真空度を(イ)高く保持してタービンの(ア)排気圧力を(ウ)低下させることにより、(エ)熱効率の向上を図ることができる。なお、復水器によるエネルギー損失は熱サイクルの中で最も(オ)大きい

 ボイラー等で取り出された抽気蒸気は、蒸気タービンで回転力へ仕事を変換され、発電機等の動力となる。それらの仕事を終えた排気蒸気を復水器を通して、温度を下げ圧力を低くする(真空度を高くする)ことにより、熱効率を高めることができる。復水器を通じて失われたエネルギーは、その分をポンプ、ボイラー等で再度与える必要があり、これは熱サイクルの中で最も大きな損失となる。