解答
公式標準解答
(1) 実軸上の根軌跡の区間は,極0,-1,-2で区切られる区間のうち,右から奇数番目であるから,[-1,0],[-∞, -2]となる。
(3) 特性根は0,-1,-2を出発し,K=+∞で三つ全て発散する。漸近線は三本あり,実軸との交点は-1,漸近線の角度は±\frac{π}{3}, π である。ただし,角度 π のときは実軸上の軌跡となる。
まず,0と-1とを出発した二つの特性根は,互いに引き合うように実軸上を移動して0と-1との間で重根となる。その後,分岐して,共役複素根となって±\frac{π}{3}の角度の二本の漸近線にそれぞれ近づく。一方,-2を出発した残り一つの特性根は,実根のまま実軸上を左へ移動してK=+∞で-∞となる。すなわち,-2より左側の実軸も根軌跡である。
これまでに得た結果をまとめると次の図となる。ここで,×印は極,太実線は根軌跡,破線は漸近線をそれぞれ表す。
解説
古典制御からの出題です。一種では現代制御が出題されることが多いです。通常、古典制御はひとひねり加えられる傾向がありますが、本問題は、類題の少なさからかなりの難題といえます。
難易度5(★★★★★)
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