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電験1種過去問【2014年電力 問4】

2024年4月14日

【配電】高圧地中配電系統に関する記述《空所問題》

 次の文章は、高圧地中配電系統に関する記述である。文中の【   】、に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 高圧地中配電系統には、配電用変電所の引出口、過密都市部、電車線路や幹線道路横断箇所など架空電線路では設備が輻輳(ふくそう)し、施設することが技術的に困難な箇所に施設するものや、都市機能、景観上の観点から施設するものなどがある。
 長所として、同一ルートにケーブルを【(1)】施設することができること、暴風など気象条件の影響を受けにくく、また、クレーンや飛来物による接触がなく供給信頼度が高いことなどがある反面、架空電線路に比べ建設費が高いこと、【(2)】に時間を要すること、【(3)】の増加により深夜などに電圧上昇が発生するおそれがあることなどの短所がある。
 変圧器や開閉器などの機器の設置方法としては、地上設置形と地下設置形がある。地下設置形の場合は機器への自動車衝突回避や景観面で有利であるが、【(4)】の面から機器が大きくなるばかりでなく、防水性、防【(5)】性等の設備設計・施工面に留意する必要がある。

[問4の解答群]
解答と解説はこちら

解答

(1):(ヘ)
(2):(チ)
(3):(ハ)
(4):(ル)
(5):(カ)

解説

 高圧地中配電系統には、配電用変電所の引出口、過密都市部、電車線路や幹線道路横断箇所など架空電線路では設備が輻輳(ふくそう)し、施設することが技術的に困難な箇所に施設するものや、都市機能、景観上の観点から施設するものなどがある。
 長所として、同一ルートにケーブルを【(1)多回線】施設することができること、暴風など気象条件の影響を受けにくく、また、クレーンや飛来物による接触がなく供給信頼度が高いことなどがある反面、架空電線路に比べ建設費が高いこと、【(2)事故復旧】に時間を要すること、【(3)対地静電容量】の増加により深夜などに電圧上昇が発生するおそれがあることなどの短所がある。
 変圧器や開閉器などの機器の設置方法としては、地上設置形と地下設置形がある。地下設置形の場合は機器への自動車衝突回避や景観面で有利であるが、【(4)熱放散】の面から機器が大きくなるばかりでなく、防水性、防【(5)食】性等の設備設計・施工面に留意する必要がある。

 地中配電系統に関する記述です。類題の多い分野です。文面は難しいですが、問われている内容は基本的な内容ばかりです。一種レベルの受験者にとっては容易な内容であると思います。地下設置形の機器は熱放散のため機器が大きくなることと、雨水や地下水等の防水、湿気等に対する防食性が問題になります。


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