電験2種過去問【2010年電力管理 問5】
2022年11月20日
【送電】送電線路の自動再閉路方式《記述問題》
次の文章及び表は、送電線路の自動再閉路方式の概要に関する記述である。表中のA、B、C、D、E及びFの記号を付した空欄に記入すべき適切な語句又は文を答案用紙に記入しなさい。
ただし、A、B、C、D、E及びFは、各々同一語句又は文ではないこと。
送電線路の再閉路方式は、その目的と無電圧時間によって、表1のように区分される。また、遮断する相と再閉路の実施方法により、表2のように区分される。これらの各方式は送電線路の重要度、再閉路の目的、主保護方式の故障相判別性能などから最適な方式が適用される。
表1
再閉路方式 |
目的 |
無電圧時間 |
低速度再閉路 |
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中速度再閉路 |
- \(\fbox{A}\)
- 高速度再閉路条件不成立時の系統連系の維持
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- 数秒~25秒程度の無電圧時間をもって再閉路する。
- 無電圧時間の設定は、タービン発電機軸振動の減衰や誘導電動機の残留電圧減衰及び風雪害による\(\fbox{B}\)の減衰等を考慮する。
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高速度再閉路 |
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- 0.4~1.0秒程度の無電圧時間をもって再閉路する。
- 無電圧時間の設定は、\(\fbox{D}\)時間などを考慮する。
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表2
再閉路方式 |
遮断相と再閉路実施方法 |
三相再閉路 |
- 事故様相にかかわらず、当該回線の故障により三相一括で遮断し、再閉路条件成立により回線単位で再閉路する方式である。
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単相再閉路 |
- 回線毎の\(\fbox{E}\)故障に対し故障相のみ遮断し、残り二相で電力の送受を行い、同期を保ちながら、故障後の一定無電圧時間をもって再閉路する方式である。
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多相再閉路 |
- \(\fbox{F}\)のみ遮断し、2回線合計で二相以上の連系により電力の授受を行い、同期を保ちながら、故障後の一定無電圧時間をもって再閉路する方式である。
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解答と解説はこちら
解答
A:系統の自動復旧(系統復旧の自動化)
B:電線振動
C:系統(過渡)安定度の向上
D:消アークイオン(アーク及びイオン消滅)
E:一相地絡(一線地絡)
F:2回線にわたる一相以上の故障に対し故障相
表1
再閉路方式 |
目的 |
無電圧時間 |
低速度再閉路 |
- \(\fbox{A:系統の自動復旧(系統復旧の自動化)}\)
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中速度再閉路 |
- \(\fbox{A:系統の自動復旧(系統復旧の自動化)}\)
- 高速度再閉路条件不成立時の系統連系の維持
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- 数秒~25秒程度の無電圧時間をもって再閉路する。
- 無電圧時間の設定は、タービン発電機軸振動の減衰や誘導電動機の残留電圧減衰及び風雪害による\(\fbox{B:電線振動}\)の減衰等を考慮する。
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高速度再閉路 |
- 系統連系の維持
- \(\fbox{C:系統(過渡)安定度の向上}\)
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- 0.4~1.0秒程度の無電圧時間をもって再閉路する。
- 無電圧時間の設定は、\(\fbox{D:消アークイオン(アーク及びイオン消滅)}\)時間などを考慮する。
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表2
再閉路方式 |
遮断相と再閉路実施方法 |
三相再閉路 |
- 事故様相にかかわらず、当該回線の故障により三相一括で遮断し、再閉路条件成立により回線単位で再閉路する方式である。
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単相再閉路 |
- 回線毎の\(\fbox{E:一相地絡(一線地絡)}\)故障に対し故障相のみ遮断し、残り二相で電力の送受を行い、同期を保ちながら、故障後の一定無電圧時間をもって再閉路する方式である。
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多相再閉路 |
- \(\fbox{F:2回線にわたる一相以上の故障に対し故障相}\)のみ遮断し、2回線合計で二相以上の連系により電力の授受を行い、同期を保ちながら、故障後の一定無電圧時間をもって再閉路する方式である。
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解説
なし
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